「見た目を重視するならビジネスバッグは、ナイロン製よりも革製。また、カジュアルなトート型よりも正統的なブリーフ型が良いでしょう。さらに、デザイン性に優れ、価格があまり高くないものとなると、国内ブランドが選択肢になります。オススメは『aniary』(アニアリ)。比較的若いブランドですが、すぐに実力が評価され、三越伊勢丹の売り場に並びました。最大の特徴は、一見して伝わる上質な革のクオリティ。カラーバリエーションもあるので、女性にもオススメですね」(松岡さん)
こちらもビジネスシーンでは、書類の出し入れなどで、取引相手の視界に入りやすい。それだけに“きちんと感”を演出できる持ち物として、優先したいアイテムといえそうだ。
「持ち物も大事なのですが、“デキる”ビジネスパーソンとしては、お金の支払い方にも気を配りたいところ。普段の買い物や飲食には、なるべくクレジットカードや電子マネーを使って、ポイントを貯めながら、スマートに支払いをしたいものです。そしてカード選びで大切なのは、『ポイント還元率の高さ』『ポイントの貯めやすさ』『貯めたポイントの使いやすさ』の3つ。それらの条件を満たして、さらに“見栄えもいい”というところでは、NTTドコモが発行している『DCMX GOLD』がオススメです。
クレジットカードと電子マネー『iD』が一体化しているので、コンビニなどの少額決済では電子マネー『iD』を使い、それ以外の買い物や飲食代の決済にはクレジットカードを使うといった、使い分けが1枚で可能です。どちらで決済しても利用金額の1%分がドコモポイントとして貯まり、ポイントの取りこぼしもありません。また、ドコモユーザーであれば、毎月の携帯電話料金の10%のポイントが付くのも大きな魅力です。ゴールドカードなので年会費は1万円かかりますが、仮に携帯電話料金が月々9000円の場合、それだけで年間1万800ポイントになり、年会費分の“元”はカンタンに回収できます」(松岡さん)
ゴールドカードをサッと出し、スマートに会計する――憧れはするものの、年会費と特典を眺め「“元は取れるのか?”と計算しては、断念する」といった人は多そうだが、10%のポイント還元率が毎月必ず使う通信費に適用されるのであれば、そのハードルはクリアしやすい。こうした“元が取れる”ワンランク上のモノを選べることが、“デキる人”だと松岡さんは語る。
「今回紹介したものの中には、『今の自分には、ちょっと高いかなぁ』と思うモノもあるかもしれません。でも上質なアイテムの“費用対効果”をきちんと計算できて、使いこなせるというのは、それだけで“賢い人=デキる人”の印象を与えるポイントだと思うんです。そうした視点を養っていくことで、“デキる人”に見える――から、本当の“デキる人”になれますよ」