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キユーピーのコスト度外視1250円マヨネーズ 品切れ状態続く

 今年で誕生90周年を迎えるキユーピーマヨネーズ。海外では中国、タイ、マレーシア、ベトナム、インドネシアと、アジア圏で製造・販売を進めている。

「現地に工場を作り、現地の食文化や好みに応じたマヨネーズを作っています。中国ではフルーツをカットして和えたフルーツサラダが人気なので、『スイートマヨネーズ』を作ったところ、爆発的な人気になりました。アジア圏では甘めの味付けが好まれるようです」(キユーピー広報部・田中友紀さん)

 マヨネーズの品質保持の大敵は酸化だ。植物油が酸化することで風味が劣化してしまう。 ボトルを多層容器にしたり、ボトルの口にアルミシールを採用したり、原材料の油に含まれる酸素を最初から抜いてしまう「おいしさロングラン製法」を開発したりと、現在もたゆみない酸化対策を続けている。

 瓶入りのマヨネーズもポリボトル入りのものも、配合はまったく同じだが、瓶のほうがおいしいと主張する人は少なくないという。  「瓶は密閉性が高いので酸化が起こりにくいんです」(田中さん)

 酸化しにくいぶん、瓶入りのほうが賞味期限が長い(瓶入りは1年、ポリボトルは10か月)。ちなみに卵黄のうまみ成分は、時間が経つほど熟成するという説もある。

 今年3月に新発売した『卵を味わうマヨネーズ』の値段は、なんと250gで1250円(税抜き)!

 飼料会社と共同開発した卵「エグロワイヤル」に、卵と相性のいい「芳醇白ぶどう酢」「なたね油」を使用している。

「コスト度外視、原材料に何の制約もつけずに、いいものをふんだんに使って最高のマヨネーズを作りたいと、とことん追求したのがこの製品です。予想以上に反響が大きく、品切れ状態が続いています」(田中さん) 

 4月初旬に再び出荷予定。一部のデパートやネット通販のみ扱っている。

※女性セブン2015年4月2日号

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