ライフ

マイルス・デイヴィスを「ムァイルス」と発音すればモテる説

ジャズ女子が増殖中との情報は本当か?

 最近、ジャズ好きの女性、通称「ジャズ女子」が増殖中だと言われている。その前提の真偽はさておき、ジャズ女子にモテるオヤジになるにはどうすればよいのか。ライターのカーツ佐藤氏が解説する。

 * * *
 カフェはもちろんラーメン屋のBGMがジャズの昨今、『ジャズ女子』が大増殖中だと私・カーツ佐藤は、先日書いた(関連記事参照)。『ジャズ女子』……読んで字の如し、ジャズLOVEな女性たちである。

 そしてココからは流行に目ざとい男たちの話になってくるが、『ジャズ女子』が流行ってるのなら『ジャズオヤジ』になろうじゃないか!! という連中も密かに増えているのである。

 理由は簡単。『ジャズオヤジ』になれば『ジャズ女子』にモテるからである! “モテたい”という人類の歴史が始まって以来綿々と続く男の基本心理が不滅な限り、『ジャズ女子』が増殖すれば『ジャズオヤジ』志望者も増殖するのは当然の話なのだ。

 しかしひとくちに『ジャズ』といっても、間口も広けりゃ奥行きも深いリズムとメロディ、そして魂の大密林!! 一昼一夜にして『ジャズオヤジ』にはなることは不可能と思われていたが、一昼一夜はともかくも、三昼三夜くらいあれば“ジャズオヤジ開眼!!”となれるアイテムが登場していた。

 CD付きマガジン『ジャズの巨人』全26巻(小学館)である。隔週で発売されるこのシリーズの特徴は、毎号ジャズ界のグレートプレイヤー一人に焦点を当てているところだ。

 ここに大事なことがある。ジャズマニアにとって曲を聞いて“曲名が判る”というのは知識以前の問題で、重要なのは“誰がプレイしているか?”なのだ!!

 発売されたばかりの『ジャズの巨人』創刊号は帝王マイルス・デイヴィス。もしこれを買い、聴き、読めば、マイルス・デイヴィスのプレイ全てが自らの体に染み込んでいくといってもいい。

 それは、もしマイルスのトランペットが街中で聞こえてきたならば、直感的に、「あ、ムァイルスだね」と口に出てしまうことだ。そんなセリフを『ジャズ女子』が「素敵!」と思わないワケがあるだろうか? ちなみに「マイルス」は「ムァイルス」と発音するくらいの方がモテる。かといって「デイヴィス」を「ドゥエイヴィス」と発音するのはやり過ぎだ。

『ジャズの巨人』のブックレットに載っている詳細なプレイヤー情報も『ジャズ女子』をとろけさせる強烈な武器となる。これ聞いたらジャズ女子もビックリしますよ。

 マイルス・デイヴィス。実は裕福な歯科医のご子息でした!!

 驚愕でしょ? 誰もがショーウインドウに飾られたトランペットを物欲しげに見つめる少年時代のマイルスを勝手に想像してたんじゃないの。ダメ押しの裕福エピソードとして、ニューヨークのクラシックの名門『ジュリアード音楽院』に入学してます。

 こんな話がジャズ女子にはたまらないのだ。

「ムァイルスはさ、ボクサーのシュガー・レイ・ロビンソンに憧れてボクシングをやってたんだ」
「伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックスと競演する予定だったんだけど、ジミヘンが死んじゃってポシャたんだよね」

 そろそろ『ジャズ女子』はメロメロです。

「『マイルス・ディヴィス・トランペット』っていうイヤフォンがあったの知ってる? アメリカのモンスター社から、去年まで発売されてたんだけど」

 はい、もう『ジャズ女子』オチました!! 買っとけ色男!

関連キーワード

関連記事

トピックス

左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
悠仁さまが学園祭にご参加、裏方として“不思議な飲み物”を販売 女性グループからの撮影リクエストにピースサイン、宮内庁関係者は“会いに行ける皇族化”を懸念 
女性セブン
衆院広島5区の支部長に選出された今井健仁氏にトラブル(ホームページより)
【スクープ】自民広島5区新候補、東大卒弁護士が「イカサマM&A事件」で8000万円賠償を命じられていた
週刊ポスト
V9伝説を振り返った長嶋茂雄さんのロングインタビューを再録
【長嶋茂雄さんロングインタビュー特別再録】永久不滅のV9伝説「あの頃は試合をしていても負ける気がしなかった。やっていた本人が言うんだから間違いないよ」
週刊ポスト
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏(=左。時事通信フォト)と望月衣塑子記者
山尾志桜里氏“公認取り消し問題”に望月衣塑子記者が国民民主党・玉木代表を猛批判「自分で出馬を誘っておいて、国民受けが良くないと即切り捨てる」
週刊ポスト
「〈ゆりかご〉出身の全員が、幸せを感じて生きられるのが理想です。」
「自分は捨てられたと思うのは簡単。でも…」赤ちゃんポスト第1号・宮津航一さん(21)が「ゆりかごは《子どもの捨て場所》じゃない」と思う“理由”
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談【第24回】現在70歳。自分は、人に何かを与えられる存在だったのか…これから私にできることはありますか?
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
NEWSポストセブン