果たして、主婦層やシニア層の新たな採用計画は順調にクリアできるのか。物流専門紙の記者はこんな不安を口にする。
「物流業界は他の産業に比べて〈長時間労働、低賃金〉というイメージが根強く、荷物の積み降ろしも重労働。そうした労働環境の改善も含め、なり手がなかなか見つからない現状を変えていかなければ難しい」
ローソンの玉塚社長も「人件費、輸送コストなど採算性が一番の課題」と認識している。“買い物難民”のニーズに、宅配サービスのきめ細やかさで応えるシーズがどれだけマッチングするか。ラストワンマイルは、まだ近くて遠い戦略ともいえる。