国内

《急増》「見た目は好青年」のケースも リフォーム詐欺業者の悪質な手口と被害に遭わないための意外な撃退法 

リフォームが本当に必要なのか戸惑っているうちに話を進めてはいけない(イメージ)

リフォームが本当に必要なのか戸惑っているうちに話を進めてはいけない(イメージ)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、自宅訪問するリフォーム詐欺の意外な撃退法について。

 * * *
 関東の田舎で、60代のあるリフォーム業者A氏からこんな話を聞いた。若い頃から自分で建築会社を創業し、十数人の職人を抱えてきたというA氏は、仕事の腕は確かだが、「ヤクザを彷彿とさせるようないかつい風貌で損をしている」という。

 大柄で恰幅が良く、浅黒く強面の顔、シニアになってから日差しがまぶしいとかけているサングラスは、昭和の時代の刑事ドラマで出てくるような代物だ。にやりと笑うと欠けた前歯が見え、少し不気味な感じがする。履き古したデニムに着古した洗いざらしのシャツを着て、ポケットのついたベストを羽織っている。本人はヤクザに見えるようだというが、昭和の時代を彷彿とさせる田舎の建設業者のオジサンといったところだ。自分も仲間も高齢になり、家などの建築から、内装などのリフォームを専門に請け負うようになった。ところが営業に行くと、その風貌が問題になるらしい。

「地域に広くチラシをまくでしょ。それを見たお客からリフォーム依頼の電話がかかってくると、営業に出向くわけだ。すると玄関先でオレの顔を見た途端、リフォーム詐欺が来たと思われるんだよね」とA氏。

「こんな顔だしさ、腹は出てるし、格好悪いし、うさん臭いと思われるのはいつものことなんだよ」というが、今までは仕事が本当にできるのか、業者として信用できるのかという目で見られていたのが、リフォーム詐欺の被害が全国的に広がっていることで、詐欺師に間違われるのだという。

「リフォーム詐欺の連中は、わざわざヤクザみたいなヤツを営業になんて出さないよ。だけどさ、お客は見た目で判断する」と、不器用に笑うと、欠けた前歯が目立ってうさん臭さが増してくる。「この人で大丈夫か? ヤバいんじゃないか、騙されんじゃないかと思われて、玄関先で断られることもある」という。

家に関わる業者に相談

“屋根が壊れているのを、向こうの作業中見た”と言ってくる詐欺師も、”家の点検を無料で行います”と訪問してくる詐欺師も、キレイな作業服を着た若くてスラリとした好青年が多いと聞く。悪い第一印象を与えてしまえばそこで終わる。玄関のドアを閉められないよう、まずは好印象を与え警戒心を解くのが詐欺師だ。そしていきなり”壊れている””このままでは雨漏りする””次に地震が来たら大変だ”と驚かせて冷静さを失わせる。「見た目が爽やかな好青年はリフォームは素人だが、詐欺はプロ。長年住んでいるから傷んでいるのかもと客が戸惑っているうちに、細かな説明もなく話を進める」(A氏)。

関連キーワード

関連記事

トピックス

デビュー25周年を迎えた後藤真希
デビュー25周年の後藤真希 「なんだか“作ったもの”に感じてしまった」とモー娘。時代の葛藤明かす きゃんちゅー、AKBとのコラボで感じた“意識の変化”も
NEWSポストセブン
アドヴァ・ラヴィ容疑者(Instagramより)
「性的被害を告発するとの脅しも…」アメリカ美女モデル(27)がマッチングアプリで高齢男性に“ロマンス”装い窃盗、高級住宅街で10件超の被害【LA保安局が異例の投稿】
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(時事通信フォト・目撃者提供)
《ラブホ通い詰め問題でも続投》キリッとした目元と蠱惑的な口元…卒アル写真で見えた小川晶市長の“平成の女子高生”時代、同級生が明かす「市長のルーツ」も
NEWSポストセブン
亡くなった辻上里菜さん(写真/里菜さんの母親提供)
《22歳シングルマザー「ゴルフクラブ殴打殺人事件」に新証言》裁判で認められた被告の「女性と別の男の2人の脅されていた」の主張に、当事者である“別の男”が反論 「彼女が殺されたことも知らなかった」と手紙に綴る
NEWSポストセブン
ものづくりの現場がやっぱり好きだと菊川怜は言う
《15年ぶりに映画出演》菊川怜インタビュー 三児の子育てを中心とした生活の中、肉体的にハードでも「これまでのイメージを覆すような役にも挑戦していきたい」と意気込み
週刊ポスト
韓国の人気女性ライバー(24)が50代男性のファンから殺害される事件が起きた(Instagramより)
「車に強引に引きずり込んで…」「遺体には多数のアザと首を絞められた痕」韓国・人気女性ライバー(24)殺害、50代男性“VIPファン”による配信30分後の凶行
NEWSポストセブン
田久保市長の”卒業勘違い発言”を覆した「記録」についての証言が得られた(右:本人SNSより)
【新証言】学歴詐称疑惑の田久保市長、大学取得単位は「卒業要件の半分以下」だった 百条委関係者も「“勘違い”できるような数字ではない」と複数証言
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《真美子さんと娘が待つスイートルームに直行》大谷翔平が試合後に見せた満面の笑み、アップ中も「スタンドに笑顔で手を振って…」本拠地で見られる“家族の絆”
NEWSポストセブン
バラエティ番組「ぽかぽか」に出演した益若つばさ(写真は2013年)
「こんな顔だった?」益若つばさ(40)が“人生最大のイメチェン”でネット騒然…元夫・梅しゃんが明かしていた息子との絶妙な距離感
NEWSポストセブン
ヴィクトリア皇太子と夫のダニエル王子を招かれた天皇皇后両陛下(2025年10月14日、時事通信フォト)
「同じシルバーのお召し物が素敵」皇后雅子さま、夕食会ファッションは“クール”で洗練されたセットアップコーデ
NEWSポストセブン
問題は小川晶・市長に政治家としての資質が問われていること(時事通信フォト)
「ズバリ、彼女の魅力は顔だよ」前橋市・小川晶市長、“ラブホ通い”発覚後も熱烈支援者からは擁護の声、支援団体幹部「彼女を信じているよ」
週刊ポスト
ソフトバンクの佐藤直樹(時事通信フォト)
【独自】ソフトバンクドラ1佐藤直樹が婚約者への顔面殴打で警察沙汰 女性は「殺されるかと思った」リーグ優勝に貢献した“鷹のスピードスター”が男女トラブル 双方被害届の泥沼
NEWSポストセブン