「栄養などが付加されたお菓子は専門店へ行かないと買いづらいものでしたが、最近ではコンビニなどで手軽に安く手に入りますし、全体的に美味しくなりました。選択肢が増えたので、選ぶ楽しさもあります。オフィスで食べるとなると周囲にも気をつかうので、机の中に保存しやすいお菓子や、音やニオイが気にならないキャンディやグミは選びやすいですね。
食べないことはよくないという知識は広がりましたが、間食をとることへの罪悪感はなかなか消えません。その罪の意識を軽くするために、いいわけできるお菓子を選ぶのは自然なことだと思います。さらに最近はヘルシーなものを摂る様子の写真をInstagramで公開したり、オシャレに楽しんでいる雰囲気が強いですね」(前出・はあちゅうさん)
間食はとかく罪悪感を伴いがちだ。つい食べ過ぎたと暗い気持ちになることもあるが、ミネラルやビタミンなど機能が付加された菓子であれば、体に良いものだからという「いいわけ」が用意されるので間食後のストレスを軽減できる。
また、間食に対して罪悪感があるほうが、そうでない人に比べて体重が増加する傾向があるという調査結果がある。この結果を受けて心理学の専門家は、制限している食べ物をご褒美としてときどき食べる人のほうが体重管理が上手な傾向にあり、食べる楽しみは人間にとって欠かせないものだと分析している。間食を肯定する科学の裏づけもあり、より罪悪感を減らす「いいわけ菓子」は、ますます注目のお菓子となるのは間違いない。