「ポイントを目元など顔の上部に持っていくことと、シェーディングでたるんでいる部分を目立たなくすることが大切。ポイントが顔の上部にあると、そちらに目が行き、たるみをごまかせます。ヘアは前髪が重要。斜め分けにしたり、耳を出すだけでも顔をシャープに見せる効果があります」と佐々木さん。

 さらに、ファッションのポイントをスタイリストの大瀧さんはこうアドバイス。

「とにかく首もとをすっきりさせること。襟付きシャツはボタンを開ける。長めのアクセサリーで縦長のラインを作るのもいいですよ」

 では、実際にどのように取り入れたらいいのだろうか。例えば、「フェイスラインのたるみが気になりだしたものの、難しいテクでカバーする自信がない」という人に、佐々木さんはこうアドバイス。

「トップをふんわりさせると、フェイスラインがすっきり見える効果が。いつもの分け目を少し変えるだけで、ふんわりさせやすくなります。前髪は7対3に分けて斜めに流すと、輪郭がシャープに見える効果があります」(佐々木さん)

 リップに濃い色を使うと、気になるあごまわりに視線が集まってしまうためNG! 髪の分け目を変え、顔の縦ラインを強調。メイクポイントを目元に変えたことで、顔全体がシャープな印象に。

「アイラインはしっかり入れましょう。目元を強調して視線を上に向けさせて。口元を際立たせないナチュラルな色がおすすめです」(佐々木さん)

「日本人らしい凹凸の少ない顔立ちで、横顔が二重あごに。顔全体もぼんやりした印象」とのお悩みには、こんなアドバイスが。

「髪を耳にかけるだけでも、フェイスラインがすっきりし、視線が上にいくのでリフトアップ効果もあります。耳かけヘアは、特にセミロングやボブの人には効果絶大ですよ。

 ファンデーションは、肌より少し暗めの色を輪郭にそってのせて。後でパフでぼかすと、より自然な仕上がりになります。コーラル系のチークを、頬骨の一番高い部分からこめかみに向かってのせ、Tゾーンと目の下にハイライトを入れます。顔に立体感が出るので、たるみが目立たなくなります」(佐々木さん)

 ファッションは、襟を開けて“Vネック”にすると、首長効果であごもすっきり。アクセサリーも首元を強調しない華奢なタイプが○。ストールの活用もオススメだと大瀧さん。

「襟のボタンは上までしめると首が詰まって、顔まわりが目立つので気をつけて。ストールは、顔まわりにボリュームを出すと、顔がかえって目立つので注意。巻かずにIラインで見せるのが正解です」(大瀧さん)

※女性セブン2015年7月9・16日号

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