国際情報

韓国が強制労働と呼ぶ戦時徴用 宿舎用意され給料支払われた

「世界遺産登録に向け、日韓両国で協力する」日本の産業革命施設の世界遺産登録阻止に動いていた韓国が、「掌返し」を見せたのは何故か。『悪韓論』(新潮新書)等の著書があるジャーナリストの室谷克実氏が、韓国の真意を読み解く。

 * * *
 6月21日に開催された日韓外相会談では、日韓対立の象徴的な争点だった「明治日本の産業革命遺産」23施設と、韓国側の登録要請案件(百済歴史地域)について「ともに協力して、登録できるよう努力すること」で一致した。いちおう日本側の登録に当たっては、「朝鮮人が強制徴用された」とする韓国側主張に”配慮”することになったが、具体的にどんな表現になるかは「これからのお話」だ。

 明らかなことは「国を挙げて外交戦を展開し、日本の案件登録を阻止する」と息巻いていた韓国が「登録できるよう努力する」となったこと。勝敗を付けるとしたら誰の目にも明らかだが、そこは外交、韓国には「わが条件が入れられた」と言える公式発表になっている。

 謎はなぜ韓国は、ここにきて掌返しをしたのかだ。

 振り返れば、今年5月4日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)諮問機関が「明治日本の産業革命遺産」施設について世界遺産への登録がふさわしいと勧告すると韓国は瞬間湯沸かし器よろしく国際社会に向けて反対運動を展開した。

 韓国政府は世界遺産委員会委員国に対し、反対票を投じるよう説得する書簡を送付。韓国国会は日本政府の行動を非難する決議を採択した。さらに朴槿恵大統領はユネスコのボコバ事務局長に「(日本の登録申請は)世界遺産条約の精神から外れ、国家間の不必要な分裂を招く」と述べ、元首として“宣戦布告”した。

 韓国の言い分はこうだ。「日本が登録を求めている23施設のうち7施設で計5万7900人(*)の朝鮮半島出身者が、強制労働させられた」。しかし、これは韓国の言いがかりのようなものだ。

【*韓国政府は外相会談に先立つ6月17日、7施設での「強制労働被害者」を「1516人」とこれまでより少なく発表した】

関連キーワード

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン