ビジネス

運転が楽しいホンダの大衆車 乗り心地よくお買い得と太鼓判

 モテ車を解説する「週刊ポスト」連載の「死ぬまで カーマニア宣言!」。今回は、飾り気のないフツーのクルマ、国際大衆車のトヨタ・カローラのワゴンとホンダのグレイス/シャトルのどちらが美女にモテるか、これまでにクルマを40台買ってきたフリーライター・清水草一氏(53)が解説する。

 * * *
 カーマニア的にはホンダ勢が優勢だ。ハイブリッドシステムはフィットからの移植。組み合わされる先進的変速機のDCT(※注)はすでに何度もリコールになったが、改良の甲斐あってさすがに完成度は高まっている。

【※注:デュアル・クラッチ・トランスミッションの略。ギアが奇数段(1、3、5速)と偶数段(2、4、6段)の2系統に分かれ、それぞれにクラッチがあり、素早い変則ができるシステム】

 ハイブリッドと言えばプリウスやアクア、そしてカローラなどトヨタの独壇場だが、すべてE-CVT(電気式無段変速機)。低速ノロノロなら抜群にスムーズだが、積極的に走ると退屈だ。対するホンダのハイブリッドシステムは、7段変速のDCTとの組み合わせで、エンジンの吹け上がりも気持ちいい。カーマニア的には、ホンダのハイブリッドシステムの方がはるかに運転を楽しめる。

 見た目も悪くない。特にセダンのグレイスはシンプルながら端正で、遠くから真横を見るとBMW・3シリーズに見えないこともない。特にボディカラーが白だと一瞬見間違えそうになる。大きなプラスポイントだ。

 一方ワゴンのシャトルは、ゴチャッとした飾り気満点のデザイン。インテリアも飾り気が先行しており、ゴージャス感はあり、それを好む美女もいよう。

 乗り心地は実にイイ。グレイスもいいがシャトルの方が一段上の高級感だ。美女はなによりも乗り心地を重視する傾向があるので、その点ではカローラに大きな差をつけられる。

 シャトルは、荷室の広さでもカローラ フィールダーに大差をつけている。広い荷室には、積もうと思えば後席を跳ね上げて背の高いものも積めるので、ガーデニングの鉢植えの買い出しにも重宝する。美女とガーデニングなんてステキではないだろうか? 次は庭いじりならぬ美女いじりを目指すぞウッシッシ、である。

 価格は、グレイス/シャトルの方が、ライバルのカローラ軍団よりともに15万円ほど安くてお買い得。

■清水草一:編集者を経て、フリーライターに。「自動車を明るく楽しく論じる」がモットーの53歳。現在、フェラーリ・458イタリア、BMW・335iカブリオレ、トヨタ・アクアを所有。日本文藝家協会会員。

※週刊ポスト2015年8月14日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

中国でライブをおこなった歌手・BENI(Instagramより)
《歌手・BENI(39)の中国公演が無事に開催されたワケ》浜崎あゆみ、大槻マキ…中国側の“日本のエンタメ弾圧”相次ぐなかでなぜ「地域によって違いがある」
NEWSポストセブン
韓国・漢拏山国立公園を訪れいてた中黒人観光客のマナーに批判が殺到した(漢拏山国立公園のHPより)
《スタバで焼酎&チキンも物議》中国人観光客が韓国の世界遺産で排泄行為…“衝撃の写真”が拡散 専門家は衛生文化の影響を指摘「IKEAのゴミ箱でする姿も見ました」
NEWSポストセブン
 チャリティー上映会に天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが出席された(2025年11月27日、撮影/JMPA)
《板垣李光人と同級生トークも》愛子さま、アニメ映画『ペリリュー』上映会に グレーのセットアップでメンズライクコーデで魅せた
NEWSポストセブン
リ・グァンホ容疑者
《拷問動画で主犯格逮捕》“闇バイト”をした韓国の大学生が拷問でショック死「電気ショックや殴打」「全身がアザだらけで真っ黒に」…リ・グァンホ容疑者の“壮絶犯罪手口”
NEWSポストセブン
渡邊渚アナのエッセイ連載『ひたむきに咲く』
「世界から『日本は男性の性欲に甘い国』と言われている」 渡邊渚さんが「日本で多発する性的搾取」について思うこと
NEWSポストセブン
“ミヤコレ”の愛称で親しまれる都プロにスキャンダル報道(gettyimages)
《顔を伏せて恥ずかしそうに…》“コーチの股間タッチ”報道で謝罪の都玲華(21)、「サバい〜」SNSに投稿していた親密ショット…「両親を悲しませることはできない」原点に立ち返る“親子二人三脚の日々”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
「山健組組長がヒットマンに」「ケーキ片手に発砲」「ラーメン店店主銃撃」公判がまったく進まない“重大事件の現在”《山口組分裂抗争終結後に残された謎》
NEWSポストセブン
ガーリーなファッションに注目が集まっている秋篠宮妃の紀子さま(時事通信フォト)
《ただの女性アナファッションではない》紀子さま「アラ還でもハート柄」の“技あり”ガーリースーツの着こなし、若き日は“ナマズの婚約指輪”のオーダーしたオシャレ上級者
NEWSポストセブン
財務省の「隠された不祥事リスト」を入手(時事通信フォト)
《スクープ公開》財務省「隠された不祥事リスト」入手 過去1年の間にも警察から遺失物を詐取しようとした大阪税関職員、神戸税関の職員はアワビを“密漁”、500万円貸付け受け「利益供与」で処分
週刊ポスト
世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン