50年間で女性のパンツはめまぐるしく進化した。世代ごとに若い頃にはいていたパンツを尋ねると、ズロースから紐パンまで多種多様。当時のブームが見えてきた。女性セブンが200名を対象に調査したみんなの声から、パンツの歴史をひもといた。
50代はバブル期にOLだった人が多いからか、他の世代より下着に重きを置く傾向が。
「若い頃はシルクのクリスチャン・ディオールとか、何万円もかけて上下セットで揃え、会社のロッカールームで、ゴージャスな下着を見せ合い、格付けしあってた」(58才・主婦)
当時は下着もおしゃれのひとつで、洋服を2着買ったら下着も1セット買う――それほど毎月のようにお金をかけていたというツワモノも。
「上下で1万5000円~2万円くらい。どれくらいお金をかけたかわかりません。見えない所までおしゃれにキメてるのがかっこいいと思っていたんです」(59才・主婦)
男性に見せるというよりは、女性の前で豪華な下着を身につけていると鼻が高かったと言い、「自己満足ではあったが、戦闘服のように気分が盛り上がり、身につけていると自信が持てました」(同)とも。
「きつかろうが、痛かろうが、セクシーに見えるレースの下着を身につけたかった。今は自分の体にフィットしたものをセミオーダーで作り、大切に着ています」(56才・パート)
40~50代は“紐パン”や“Tバック”の話に花が咲く。
「10代の頃、紐パンが流行り、社会人になって初めて買った。紐がほどけるのが怖くてギューッと結んでた」(50才・主婦)
「とにかくあの頃はショーツの面積が小さかった。当時は会社の上司がバレンタインのお返しにみんなにパンツを配っていて、ハンカチかと思って開けたら黒のレースのTバック! 同僚の女の子同士で、“私のはこんなのだった”って見せ合いっこしたのを覚えています。結局はかず、たんすのこやしに」(51才・主婦)
「今みたいなボクサー型はなくて、ハイレグが全盛期。ピンクや紫、黒が好きで上下で揃えてた」(46才・パート)
時代によってパンツは形を大きく変えながら、女性たちを支えてきたのだ。
※女性セブン2015年9月3日号