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アリババ総帥240億円豪邸購入 天津爆発犠牲者に寄付をの声

 中国の企業間電子商取引最大手、アリババの総帥、馬雲(ジャック・マー)氏が香港に最高級住宅街、ビクトリアピーク地区にある大邸宅を15億香港ドル(約240億円)で購入したことが分かった。

 1平方m当たり136万香港ドル(約2176万円)で、1平方m当たりの単価では南フランスの高級リゾート地コートダジュールのサン=ジャン=カップ=フェラ地区にある大邸宅に次いで世界第2位だという。中国各紙が報じた。

 マー氏が購入した大邸宅はピークの頂上付近にあり、3階建ての一軒家。延べ床面積は約1100平方mで、中国のIT企業家、袁天凡・元テンセント副主席が所有していた。袁氏はこの邸宅を15年前の2000年に1億6300万香港ドルで購入しており、マー氏は当時の価格の約9倍を払ったことになる。

 この邸宅はビクトリア湾が一望できるほか、広大な森などにも隣接しており、自然環境も抜群だという。

 中国の代表的なポータルサイト「捜狐(SOHU)」では「彼にとって、15億香港ドルは、われわれの15元(約300円)程度の価値しかないのでは……」とか、「馬先生、それだけのお金があるのならば、天津市の大爆発事故で亡くなった消防士のために2億香港ドルほど寄付してほしい」などの書き込みがあった。

 さらに、マー氏が日本の企業家、孫正義・ソフトバンク社長と親しいことからか、「馬雲は日本を通じて、中国経済をダメにしようとしている」とか「そうだ、馬雲は奸漢(国賊)だ」などとの見当外れの意見も書き込まれている。SOHUでは全体で15000人以上の書き込みが見られ、マー氏への関心の高さを示しているが、そのほとんどが「怨嗟」の声だ。

 これらの報道や書き込みに対して、アリババや馬氏は沈黙を保っている。

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