D:「それにしても3メガバンクのトップ人事の慣習はなかなか変わらないね。赤は代々旧三菱銀行出身。緑(三井住友銀行)は事実上、吸収合併した側の旧住友銀行出身頭取が3代続いている。次期頭取争いで本命視されているのも、旧住友出身で長く人事畑を歩いてきた橘正喜・取締役兼副頭取執行役員(59)だ」
C:「ただし現在は旧三井の“エース”と呼ばれる同じ役職の車谷暢昭氏(57)というライバルがいます。橘氏と同じ『(昭和)55年入行組』。大和証券グループ本社との資本・業務提携解消や東京電力の支援融資の枠組みといった重要案件に関わってきた車谷氏だが、初の旧三井出身頭取の誕生となるか、注目ですね」
B:「青はもともと旧富士銀行出身と旧日本興業銀行出身が優勢だったけど、昨年、反社会的勢力への融資問題の責任をとって旧第一勧銀出身のトップだった塚本隆史・元みずほFG会長(65)が辞任したことで、旧一勧勢は沈没してしまった。昨年4月に頭取交代があったけど、やはりというか旧富士で副頭取だった林信秀氏(57)が昇格した」
※週刊ポスト2015年9月11日号