スポーツ

原江里菜プロ 応援してくれる「エリナ党」に感謝の言葉贈る

「エリナ党」のメンバーに感謝する原江里菜プロ

 初優勝から2勝目まで6年350日、ツアー史上4番目に長いブランクの末、8月2日「大東建託・いい部屋ネットレディス」で優勝した原江里菜プロ(27)。その際、「支えてくれた皆さんに感謝したいです」と語ったが、彼女にとって大きな存在となっているのが、「エリナ党」と呼ばれるグループである。原プロの出場全試合を訪れ、プレー試合を細かく記録し、ブログにアップするなどしている。「ナイスショット!」などの激励もかかさない。エリナ党の中心メンバー・小林剛さんが語る。

「原プロは気持ちが表われるタイプなので、体調が悪かったりイライラしていると手に取るようにわかります。第1打を打ってすぐにティを拾えばボールはフェアウェイ、クラブから片手を離せばミスショット。体の倒し方でどっちに曲がったかわかります。でも、私たちはひたむきで、いつも明るい原プロの魅力を伝えたいだけなんです」

 一方、原プロは「エリナ党」をどう見ているのか。

「成績に関係なくいつも応援してもらっているので、大袈裟ではなく心の支えになっています。シード落ちしていた時も、毎週コースで応援してもらいました。ギャラリーがいないと緊張感が保てないものですが、おかげで最後まで諦めないでプレーすることができました。感謝してもしきれないですね」

 ラウンド内容をレポートしているブログについてはどう見ているのか。

「自分のプレーはすべて頭の中に入っているので私自身は見ませんが、毎週コースに来ることのできない森コーチが参考にしているそうです。コーチから的確なアドバイスがもらえるので助かっています」(原プロ)

 トーナメント会場で言葉を交わすほか、サインをしたりメンバーからお土産をもらうこともある。とはいえ、原プロにとって気掛かりなこともあるという。

「この先もずっと応援いただけると嬉しいですが、コースに来るのはお金も時間もかかります。すごく感謝していますが、無理をされているんじゃないかと心苦しくなる時があります」(原プロ)

 そんな気遣いも「エリナ党」の面々にとっては応援したくなる原動力。ファンに支えられ見事復活をとげた原プロ。今後の活躍にさらに期待が高まる。

取材・文■鵜飼克郎 撮影■藤岡雅樹

※週刊ポスト2015年9月4日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト