以来、彼女の言動は、夫の再登板とともにファーストレディに“返り咲いて”からもたびたび注目の的となった。中でも、自ら居酒屋「UZU」をオープンし、しばしば女将として店に立ったことは、「セキュリティの問題はないのか」と物議を醸した。
「家庭内野党」を標榜し、夫が進める政策に異を唱えることも珍しくない。例えば、「原発再稼働」を推進する安倍首相に、昭恵夫人はインタビューでも「反原発」を訴える。
《子どもたちをどうしてくれるんだというお母さんたちが大勢いるなかで、やっぱり原発賛成というふうには私は言えない》(ウォールストリート・ジャーナル電子版、2013年12月7日付)
他にも今秋の最大の外交懸案となっているTPP妥結について、《TPPは政府の政策。私は本音を言えば反対》(同前)とも語る。
「コントロールが利かない夫人に『いつか政権に大きなダメージを与えかねない』と総理周辺は気が気でないようです」(政治部記者)
※週刊ポスト2015年9月18日号