そして、もうひとつの潮流が「ボトル缶」の導入だ。飲み口の大きなボトル缶は持ち運びの利便性に加え、空けたときの香り立ちが良くコーヒー感が増すと好評。ボトル缶自体は飲料事業から撤退したJTの「ルーツ」が早くから出すなど、いまさら珍しくはない。最近でもタリーズやスターバックスのボトル缶コーヒーが飲料棚を賑わせている。

 しかし、改めて各社がボトル缶に熱を入れているのには、理由がある。

「もちろんJTが抜けた穴を埋めたいという棚取り争いがあるのですが、それ以上に注目されているのがジャンルの変化です。

 もともとボトル缶コーヒーはお茶替わりにチビチビ飲む人が多かったため、ブラックしか売れないと言われてきました。しかし、昨年にジョージアのヨーロピアンブレンドでブラックのほかに微糖のボトル缶も発売したところ、売れ行きが好調だったのです。

 そこで、缶コーヒーでは定番ジャンルが多すぎて棚の確保が難しいBOSSがプレミアムボスのボトル缶で勝負をかけるなど、無糖だけではなく有糖の戦いがヒートップしています」(宮下氏)

 消費者にとって缶コーヒーの選択肢が増えるのは嬉しいこと。それぞれ嗜好に合った定番ブランドや容器の広がりが市場全体のうねりに繋がれば、コンビニコーヒー人気に待ったをかける存在になれるはずだ。

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