米国皮膚科学会が運営する医学雑誌『Journal of American Academy of Dermatology』のHPには、ザガーロの臨床試験データが公開されている。AGAやEDの治療を行なう池袋ユナイテッドクリニックの細田淳英院長がいう。
「917人の治験者に対して12週間もしくは24週間服用してもらい、直径2.54cm(1インチ)の範囲で服用前と服用後で基準値から何本増減したのか平均値を割り出したところ、ザガーロ0.5mgはプロペシア1mgに比べて1.6倍の発毛効果がありました。
それだけでなく毛髪の太さでも1.45倍の効果が期待できるという結果になっている。ザガーロの優位性が示されています」
前出の佐藤氏が補足する。
「AGAは軽症、中等症、重症の3つに分類されます。治験論文を読み解くと、プロペシアは軽症から中等症の方には効果がありますが、重症の方にはなかなか効果は認められません。
これに対してザガーロは、症状が進行した方に効果がありそうな結果が出ている。薬効が高い分だけ中等症や重症の方々にも効果がある可能性があります。従来品では改善傾向の見られない人にとって、ザガーロは朗報だといえます」
※週刊ポスト2015年11月13日号