中国市場の混乱を受け為替相場も弱含みか
投資情報会社・フィスコ(担当・小瀬正毅氏)が1月11日~1月15日のドル・円相場の見通しを解説する。
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今週のドル・円は弱含みか。中国市場の混乱を受け、下値支持線として機能していた118円を一度割り込んでいることから、市場参加者のセンチメントは弱気に傾いている。このため、今週発表される米国の主要経済指標が市場予想を下回った場合、リスク選好的なドル買いは縮小する展開となりそうだ。ただ、15日に発表される12月の米鉱工業生産は前月との比較で改善が見込まれており、予想通りであればドルを下支えする要因となるかもしれない。
【米12月小売売上高】(15日発表予定)
15日発表の米12月小売売上高(前月比)は、クリスマス商戦の実績として注目される。前回+0.2%だったのに対し、市場は前月比+0.1%で伸び率は鈍化する見通し。ドルはやや弱含んでいるため、市場予想を下振れた場合には指標内容を嫌気してドル売り・円買いが優勢となる可能性がある。
【米12月鉱工業生産】(15日発表予定)
15日に発表される米12月鉱工業生産(前月比)は、前月の-0.6%から-0.2%に改善が見込まれている。引き続きマイナスとなる見込みだが、予想通りであればドル相場の下げ渋りにつながる要因となる可能性がある。
1月11日-15日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。