お金を遠ざける人は、細かい出費は気にするのに、言い訳して不要なものに浪費しがち。買い物や友人との付き合いにもついつい浪費癖が出てしまったりして…。
例えば、高価なコートが半額になっていたら、あなたはどう思うだろうか? 実は…、貧乏思考の人は、「運命だわ!」金持ち思考の人は、「売れ残りかも」と、思うもの。節約アドバイザーの丸山晴美さんは、こう解説する。
「割引具合を提示されると、お得感だけで価値あるものに思えてしまいます。ずっと欲しかったものなら即買いも有りですが、そうでないなら、舞い上がった気持ちを"売れ残りかも"という言葉で落ち着かせ、冷静に判断して」
続いて、使っていない食器が棚にぎっしり。こんな状況に対してあなたはどのように思うだろうか。貧乏思考は、「捨てるのはもったいないし」。金持ち思考は、「ひとつ買ったら、ひとつ捨てなきゃ」。
経済コラムニストの大江英樹さんは、「“高かったから”“いつか使おう”と執着すると、物が増えすぎて本当に大切な物が何かがわからなくなってしまいます。このお金持ち口グセを身につければ、むやみに不要な物を買い足すことだって減るはず」と語る。
「仕事がない」ということに対しては、どのような思いの差があるか? 貧乏思考は、「不景気だからなぁ」。金持ち思考は、「何かできることはないかな?」。
「自分のことは棚にあげ、他人や社会のせいにしても事態はよくなりません。まずは自分が謙虚になることで、誰かが助けてくれます」(丸山さん)
そして、「明日の外出で着る服が思いつかない」、そんなときの思考の差はどういったものだろうか? 貧乏思考は、「あー、服がない」で、金持ち思考は、「誰もそこまで見てないわ」。さらには、「服はある。ないのは想像力」。
「友人が最近どんな服を着ていたか、ハッキリ覚えていますか? TPOに外れた服装でなければ、自分が思うほど他人の印象には残っていないものです」(丸山さん)。
「持ち合わせの服で充分組み合わせはできるものなので、“あー服がない”とつぶやいてしまったら、この言葉で想像力を広げて」(大江さん)
※女性セブン2016年1月28日号