幼少の頃から、愛子さまにとって「世界平和」は身近で壮大な願い(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
母から国際親善への深い情熱を受け継いだプリンセスが、公務で初めて訪問されるのは“アジア最後の秘境”ラオスだ。しかしそこには、日本人の悪行がはびこる暗い現実があった。
「愛子のラオス訪問が、わが国とラオスの友好親善関係の増進につながることを願っています」
7月2日に行われた会見で、愛子さまの初の海外公務にこう期待を寄せられた天皇陛下。愛娘の成長と、その先の活躍に思いをはせる陛下の目には、いつにも増して優しい色が浮かんでいた。
11月、東南アジアの内陸国・ラオスへ、単独でのご訪問を控えている愛子さま。しかし、晴れ舞台となるはずのラオスにいま、重大な人権問題が持ち上がっている。日本人によるおぞましい蛮行が露見し、現地に激震が走ったのだ──。
《昨今、SNS上でラオスにおける日本人による児童買春を示唆するような内容の投稿が見受けられます》《違法行為は厳に慎むようにしてください》
6月17日、在ラオス日本大使館は、「ラオスにおける児童買春に関する注意喚起」と題して、前述の内容を含む6項目を提示。厳しい言葉で警告を発した。
「年齢を知らなかったとしても罪を免れないこと、日本の法律によって厳正に処罰されることなどを明記。さらに“日本警察は積極的な事件化に努めている”と強調しました」(外務省関係者)
近年ラオスでは、一部の日本人男性による児童買春が横行しているという。
「2000年代初頭までは、隣国のタイなどで貧しさのために子供たちが売られ、性的に搾取される実態がありました。しかし、タイの経済発展が進むと、より貧しいラオスがその現場になってしまったのです。
ラオスの貧困状況は深刻で、1日2ドル未満で暮らす人々も多くいる。農村の貧困家庭では、子供たちが売春のために売られていくことも日常茶飯事だといいます。これに目を付けた周辺国のアジア人たちが買春に訪れるようですが、現地の人の声では、特に日本人男性の姿が目立っているといいます」(全国紙国際部記者)
問題に拍車をかけているのが、日本人男性によるSNSへの投稿だ。
「ベッドの上に座り込む少女の写真を“コレクション”のように披露したり、買春を誇るかのような文言を投稿する人も。さらにその投稿に対し、称賛するようなコメントが付いているのです」(前出・国際部記者)
この目を覆いたくなるような惨状に、現地の日本人活動家が声を上げ、署名運動が起きる事態となっていた。今回の注意喚起は、批判が高まる中で署名を受け取った大使館が、対応に走った形だ。
「このタイミングで注意喚起が行われた背景の1つに、愛子さまのご訪問があると目されています。ラオスご訪問が宮内庁によって発表されたのは、5月23日。同国が注目され始めた6月上旬に、大使館に署名が提出され、その8日後には注意喚起が発表されました。
大使館から、外務省と日本の警察庁にも即座に情報共有が行われたとのこと。この対応の早さはかなり異例です。大使館としても、天皇家の長女である愛子さまのご訪問を控えるなかで、問題を放置するわけにはいかない。今後、悪質なものに対して“見せしめ”的に逮捕することもあるかもしれません」(全国紙社会部記者)
7月10日発売の『女性セブン』では、雅子さまから受け継がれている愛子さまの国際親善の思いなどについて詳報している。
※女性セブン2025年7月24日号