高須:そう。目的地までの時間が極端に短くなるわけじゃないからね。それだったら、人を運べるドローンが開発されれば、家の近くの広い場所で拾ってもらって、それで移動したほうが早いはず。とりあえず飛行機は時短にならないから必要ないな。
──なるほど。
高須:あと、デート術ということではないけど、人との関わりで決めているルールはあるよ。とにかく、「気になった人には会ってみる」っていうルールだね。
──どんな人にも会うんですか?
高須:そうだね。たとえば、「あの人は怪しいから会わないほうがいいですよ」って言われると、むしろ会いたくなる。そんなに「会わないほうがいい」っていうなら、一体どんな人なのか気になっちゃうでしょう。悪評が高い人ほど面白くて仕方がないよ(笑い)。
──人を噂で判断しない、っていうことですね。
高須:そうそう。評判が悪いっていうのは、あくまでもその噂を流している人にとって都合が悪いっていうだけだからね。あと、「気になった場所には行ってみる」っていうのもあるよ
──海外旅行をたくさんされているのも、そういうことですね。
高須:うん。危険な場所とか、絶対に行けないような場所にも行ってみたい。いまだったらやっぱり北朝鮮、そしてシリアも。ただ、どっちにしろ西原が行きたがらないだろうから、なかなか難しいけどね(笑い)。あとは、あんまり面白くなさそうなところも一応行ってみるかな。行かないとわからないしね。
──この連載でもお話ししていただきましたが、先日、西原さんと春画展にも行かれてましたよね。あんまり面白くなかった、っていう。
高須:そうなんだよ。全然響かなかった。でも、あれは西原の漫画のネタのためっていう感じかな。ちゃんとネタをあげないと、むちゃくちゃ描かれちゃうから(笑い)。
* * *
“とにかく時短”というのが、かっちゃん流デート術と言えそう。そして、「気になる人と会い、気になる場所に行く」というルールもとてもタメになります。なかなかマネできることではありませんが、まずは偏見を捨てて、いろんな場所に行って、たくさんの人と交流することが、高須院長の深い見識につながっているんでしょうね。
【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)など。最新刊は『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)。