加えて娘さんの場合、少しでも安全なクルマにしてやりたいと思うのも親心だ。できれば自動ブレーキ付きを選びたいところである。
ただ軽自動車の自動ブレーキは、まだ機能がミニマムな車種が多く、「自動ブレーキ付き!」と謳っていても、30km/h以下でしか効かない気休め程度のものも多い。
そんななか、現在買える軽の中では、スズキのハスラーとスペーシアに装備できる「デュアルカメラブレーキサポート」(日立オートモティブシステムズ製)の性能が最も優れている。前方のクルマには5km/h~100km/hの範囲でドライバーに警報音を鳴らして減速を行ない、50km/h未満なら衝突を回避する。
相手が歩行者の場合でも、こちらが30km/h未満なら止まってくれる。メーカーオプションで、価格は7万5600円(横滑り防止装置とセット)と非常にリーズナブルだ。今後スズキの軽には、これが装着可能なモデルがどんどん増えていくはずなので、要チェックである。
それに続くのがダイハツのムーヴとタントに装備可能な「スマートアシストII」。その他の軽の自動ブレーキは、30km/hを超えたらまったく効かないものが大部分だ。自動ブレーキがついていれば安心、というわけではないので注意したい。
※週刊ポスト2016年2月5日号