国内

子供からSNSやLINEをブロックされたら改めて話すチャンス

 2月に、10年ぶりの来日コンサートを控えたマドンナが、15才の愛息からインスタグラムをブロックされたことが世界的ニュースになっている。彼女が直面している子供からの「ブロック」問題、実は増えてきているという。

「子供が親をブロックすることは、手軽なコミュニケーションツールのSNSもそうですが、最近はLINE上で増えていますね」

 と言うのは、ITジャーナリストの高橋暁子さんだ。LINEはリアルタイムでトークすることができ、スタンプを用いてニュアンスまで細かく表現できる。それゆえ、面と向かっては言えない本音が言えるので、コミュニケーションのハードルが低くなる。だからこそ弊害も大きい。

「あくまでSNSやLINEはコミュニケーションの補助的ツールとして使わなければいけないんです。例えば、“今日何時に帰る?”とか“夕飯いる?”ならいいんですけど、“今何してる?”と詮索したり、“部屋が汚いよ”などの小言を送るようになると、それは子供にとってはウザいから返事をしたくなくなります。親は、既読になったのに返事がなければ、追い打ちをかけるようにLINEを送る。ますますウザいと思われ、結果、ブロックという事態になるんです」(高橋さん)

 では、ブロックされたらどうしたらいいのか?

「ブロックされたことを悩むのではなく、親子関係そのものを見直すべきです。そしてブロックされたことをチャンスと思って、きちんと子供と話す。まず不快にさせてしまったことを謝って、何が不快だったのか、子供の気持ちを聞くのがいいと思います。そして、自分がブロックされたことが悲しかったということもきちんと伝え、ブロックを解除してもらう」(高橋さん)

 また親子でルールを作るのも手。例えばLINEの場合、どんなに忙しい時でも、スタンプ1つでいいから返事は絶対する。何度もしつこくLINEを送らない、など。

「SNSやLINEなどは使うものであって、人間が振り回されてはダメなんです。基本は顔と顔を合わせて、リアルなコミュニケーションを取ることがいちばん」(高橋さん)

※女性セブン2016年2月11日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
国民に「リトル・マリウス」と呼ばれ親しまれてきたマリウス・ボルグ・ホイビー氏(NTB/共同通信イメージズ)
ノルウェー王室の人気者「リトル・マリウス」がレイプ4件を含む32件の罪で衝撃の起訴「壁に刺さったナイフ」「複数の女性の性的画像」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)が“イギリス9都市をめぐる過激バスツアー”開催「どの都市が私を一番満たしてくれる?」
NEWSポストセブン
ドバイのアパートにて違法薬物所持の疑いで逮捕されたイギリス出身のミア・オブライエン容疑者(23)(寄付サイト『GoFundMe』より)
「性器に電気を流された」「監房に7人、レイプは日常茶飯事」ドバイ“地獄の刑務所”に収監されたイギリス人女性容疑者(23)の過酷な環境《アラビア語の裁判で終身刑》
NEWSポストセブン
Aさんの乳首や指を切断したなどとして逮捕、起訴された
「痛がるのを見るのが好き」恋人の指を切断した被告女性(23)の猟奇的素顔…検察が明かしたスマホ禁止、通帳没収の“心理的支配”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
【七代目山口組へのカウントダウン】司忍組長、竹内照明若頭が夏休み返上…頻発する「臨時人事異動」 関係者が気を揉む「弘道会独占体制」への懸念
NEWSポストセブン