日本政府は「韓国の措置には科学的な根拠がなく、不当な差別だ」と措置撤廃を申し入れたが、全く聞き入れられていない。
「現在も厳しい輸入制限は続いている。実態に合わない規制がずっと行なわれている異常事態だ」(前出・水産庁漁政部加工流通課)
痺れを切らした日本政府は昨年8月、世界貿易機関(WTO)に韓国を提訴している。止まらない韓国による被災地差別。『「反日モンスター」はこうして作られた』(講談社)の著者で韓国人作家の崔碩栄氏が矛盾だらけの祖国に苦言を呈する。
「韓国ではいまだに“日本の放射能は危ない”という認識が強い。しかし、本当に不安で危険ならば、なぜ韓国人の日本訪問客はあれだけ急増したのか。韓国はいまだに日本産水産物の輸入を制限するが、来日した韓国人は喜んで寿司や刺身を食べている。明らかに矛盾しています」
事実、2015年に日本を訪れた韓国人旅行者数は前年比45%増の400万人で過去最高を記録した。そこまで日本が好きならば、被災地の復興にも温かい眼差しを向けてほしい。
※週刊ポスト2016年3月11日号