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輪島の朝市 溌剌と働く「輪島女」が朝市を活気づける

起源は平安時代にまで遡る石川県・輪島の朝市

「ちょっと寄ってって~」「おまけするから、こうてって~」──海沿いに響く朝市の売り子の声で、能登半島北部・輪島(石川県)の一日は始まる。

 通称・朝市通りには約200軒の露店が並び、その売り子のほとんどは地元の海女や農家の女性。「亭主の1人や2人を養えない輪島女は甲斐性なし」という言葉がある通り、彼女たちが溌剌と働く姿が朝市を活気づける。

 露店の場所と出店権は代々受け継がれてきたもので、朝市の起源は平安時代にまで遡る。程近い鳳至住吉神社に残る807(大同2)年の文献にも境内で物々交換の市が開かれていたとの記録が残る。

 市に並ぶ商品は、近くの漁港に水揚げされたばかりの鮮魚やとれたての野菜、自家製の干物や塩辛、名物の蒸しアワビなど。写真は水揚げされたばかりで、まだ足が動くズワイガニ。青いタグは石川県内で漁獲した県産ブランド「加能ガニ」の証だ。

 特に日本海の幸は質が高い上、直売価格とあってお値打ちだ。

 通りには、購入した食材を自分で焼いて食べられる無料炭火焼きコーナーや、有料(100円~)で刺身にしてくれる食堂『朝市さかば』もあり、鮮度のよい能登の味覚をすぐに堪能することができる。

撮影■渡辺利博

※週刊ポスト2016年4月8日号

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