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突出したコンセプトで大手を凌ぐ新興ホテルが続々出現

高級ホテルに引けを取らない客室(HOTEL BAR グランティオス)

 ホテル予約には定番となった宿泊予約サイトは、利用者が多いため口コミ評価によるホテル人気ランキングを知るためにも利用価値が高い。ホテル激戦区、東京23区内のホテルを高評価順に並べると名だたる大手ホテルが表示されるが、いずれもハイクラスのマークが付くデラックスな施設だ。

 ところが最近、聞いたことのないホテルが上位にランクインしていることに気付く。日々ランクは変化するが、ハイクラスマークの表示もなく料金も手頃な施設もある。

 ホテル評論家・瀧澤信秋氏が、知名度がなくても人気の高いホテルの特徴を解説する。

 * * *
 従来から「シティホテル/ビジネスホテル」とカテゴライズされてきた国内ホテルだが、最近少し様子が違う。シティホテルは料飲施設を持つが、宿泊部門と比較して利益が出ないと言われてきた。来客の有無にかかわらず、常に食材やスタッフを準備しなくてはならず、何より宿泊料金のように料理の値段は変動させられない。

 シティホテル経営の足かせになってきたことで最近では料飲施設やフルサービスを割り切る、“宿泊主体型”、いわゆるビジネスホテルスタイルへ移行するシティホテルも増えている。

 一方、宿泊主体型ホテルが、人気レストランや客室以外の付帯施設で人気を博する例も多く見られる。ホテル専業ではない異業種がホテル業へ参入、人気ホテルを生み出すケースが多くなっている。伝統的なカテゴリーがクロスオーバーしているという現況だ。

 このような宿泊主体型ホテルで注目される施設には、何らかの突出したコンセプトの打ち出しという共通点がある。たとえば、2016年2月渋谷にオープンした「SHIBUYA HOTEL EN」は、各客室フロアが何らかの「和」をテーマにデザインされている。「北斎 赤富士」「能舞台」「千本鳥居」、今やこれも日本文化といえる「アニメ」までがテーマだ。

 また、都内で人気の「カラオケパセラ」の運営会社も、突出したコンセプトの「ホテルパセラの森 横浜関内」をオープンさせた。ワインまであるフリードリンク、アメニティバイキングを標榜する驚愕のフリーアメニティ、朝食はもちろんのこと夜はレストランでアルコールや軽食までも無料。いずれも知名度は低いがコアなファンを獲得している人気絶頂のホテルだ。

 しかし、突出したコンセプトは時にストライクゾーンを狭くする。多世代に普遍的な人気とはならない要素もあると言えるが、際立つコンセプトを有しつつ多世代に愛される施設もある。品川から京浜東北線で2駅の大森駅徒歩3分に立地する「HOTEL BAR グランティオス」である。

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