「今後も学生がマラソンにチャレンジできる流れを作りたい。来年の世界陸上の選考に向けて我々もチャレンジしていきます。東京マラソンでは、現役の青学選手や卒業生が実業団の選手と十分に戦いました。
若い世代がマラソンに挑戦できる流れを作ることが、『チーム・ジャパン』としての第一歩じゃないでしょうか」
再び川内発言について水を向けると、こんな仰天プランを口にした。
「川内選手は青学の合同練習に参加してもらって構いませんよ。その時は1人の陸上監督としてアドバイスさせていただきます。彼もチーム・ジャパンの候補でしょうから。
結局、1人の考えでは偏りが出るし、いろんな考えが出ることでチーム・ジャパンは世界と戦えるようになります。相手は世界だから、身内同士で戦っても仕方がない。誰もが積極的に意見を述べることでいろんなアイデアが出てくるんです」
このまま“原改革”が進めば近い将来、青学の選手が五輪に出場するかもしれない。そう告げると、原監督は笑顔を見せた。
「夢はそこですよねぇ。青学の現役、あるいは卒業生のなかから、東京五輪に向けて日の丸を背負う選手が出てくれば、私は嬉しく思います」
語り終えると、原監督は記者に右手を差し出してガッチリと握手。「カリスマ記者になれよ!」と言い残して、颯爽と車に乗り込んだ。
川内と原監督、停滞する陸上界に“モノ言う”2人が本誌記事を通して交流を温めてくれることを祈ってます!
※週刊ポスト2016年4月22日号