コラム

FX投資でツイッターを活用するメリットとは?

羊飼い氏もTwitterを活用中

 カリスマFXトレーダー・羊飼い氏が、外為市場の旬な話題をウォッチする連載「FXトレンドフォーキャスト」。羊飼い氏がトレード時の必携ツールという「ツイッターを活用した情報収集術」について説明する。

 * * *
 ツイッターの便利な点は、取引するうえで必要な情報がリアルタイムで流れてくるうえ、重要な情報がわかりやすいことだ。ニュースサイトや取引アプリの速報のように自分で見にいったり、数多くあるニュースの中で重要なものを見極める作業を軽減できるのだ。

 このメリットを享受するためには、有益な情報を流してくれるアカウントをフォローする必要がある。羊飼いは約3000のアカウントをフォローしているが、それらは役立つ情報を発する個人アカウント、FX会社や情報ベンダーなどニュースや速報を配信するアカウント、そして一般の個人投資家の3種類に大別できる。

 ツイッターの醍醐味は、なんといっても個人アカウントにある。個人アカウントはFX取引に重要な情報を選んで流してくれるうえ、特に大きなニュースは重複して投稿されたり、驚きなどの感情が素直に反映されるので情報が選別しやすいのだ。

 また、彼ら自身も多くのアカウントをフォローしており、重要だと感じたツイートをリツイートしてくれる。このため、結果的にタイムラインには厳選された情報が集まる。彼らがリツイートしたアカウントを見て、それをフォローすることでさらに情報源を増やすこともある。しかも、投資家が疑問に思うことを解説してくれたり、わかりやすいサイトに誘導してくれたり、複雑な情報をまとめてくれたりもする。

 速報性についてはニュース系が強いが、個人アカウントの中にはロボットではないかと思うほど情報が早いものもある。ニュース系のアカウントに先んじて情報が流れてくることもあるので侮れない。

 一般の個人投資家のつぶやきも参考になる。投資家が何に注目しているか、何が相場を動かすか、という市場のテーマは次々と移り変わっていくものだが、彼らのツイートを見ていればそれがよくわかるからだ。

 たとえば、2016年の年初は減速が懸念される中国の経済や株式市場に関する投稿が多く、実際に中国の経済指標や人民元の基準レートの発表前後に、為替相場が大きく動いた。ところが、日銀の追加緩和が発表されると市場の注目は「マイナス金利」に集中し、中国に関するつぶやきは激減、基準レート発表前後の値動きも小さくなり妙味がなくなってしまった。

 また、「暴落相場で悲壮なツイートが増えたら底打ちが近い」といったことはよくいわれている。本当に大底を判断できるかどうかはともかく、投資家心理を読む参考にはなるだろう。

※マネーポスト2016年春号

関連キーワード

関連記事

トピックス

「新証言」から浮かび上がったのは、山下容疑者の”壮絶な殺意”だった
【壮絶な目撃証言】「ナイフでトドメを…」「血だらけの女の子の隣でタバコを吸った」山下市郎容疑者が見せた”執拗な殺意“《浜松市・ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
【体にホチキスを刺し、金のありかを吐かせる…】ルフィ事件・小島智信被告の裁判で明かされた「カネを持ち逃げした構成員」への恐怖の拷問
NEWSポストセブン
グラドルデビューした渡部ほのさん
【瀬戸環奈と同じサイズ】新人グラドル・渡部ほのが明かすデビュー秘話「承認欲求が強すぎて皆に見られたい」「超英才教育を受けるも音大3か月で中退」
NEWSポストセブン
2人は互いの楽曲や演技に刺激をもらっている
羽生結弦、Mrs. GREEN APPLE大森元貴との深い共鳴 絶対王者に刺さった“孤独に寄り添う歌詞” 互いに楽曲や演技で刺激を受け合う関係に
女性セブン
無名の新人候補ながら、東京選挙区で当選を果たしたさや氏(写真撮影:小川裕夫)
参政党、躍進の原動力は「日本人ファースト」だけじゃなかった 都知事選の石丸旋風と”無名”から当選果たしたさや氏の共通点
NEWSポストセブン
セ界を独走する藤川阪神だが…
《セの貯金は独占状態》藤川阪神「セ独走」でも“日本一”はまだ楽観できない 江本孟紀氏、藤田平氏、広澤克実氏の大物OBが指摘する不安要素
週刊ポスト
「情報商材ビジネス」のNGフレーズとは…(elutas/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」は“訴えれば勝てる可能性が高い”と思った》 「情報商材ビジネス」のNGフレーズは「絶対成功する」「3日で誰でもできる」
NEWSポストセブン
入団テストを経て巨人と支配下選手契約を結んだ乙坂智
元DeNA・乙坂智“マルチお持ち帰り”報道から4年…巨人入りまでの厳しい“武者修行”、「収入は命に直結する」と目の前の1試合を命がけで戦ったベネズエラ時代
週刊ポスト
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン