美女に一番人気のポルシェと言えば、大型SUVのカイエン(859万円~)だ。男なら人生で一度は美女と一緒にポルシェのディーラーに出向き、バーンとカイエンを注文してカッコいいところを見せたいが、どんなにカネがあってもクルマが手元に届くのは約半年後。中型SUVのマカンや911なども同様とのことである。
ただしセダンタイプのパナメーラ(1037万円~)であれば即納も可能とのこと。「しょうがない、とりあえずそれをくれ」と言えば、美女もその肉食ぶりに「私も食べてぇ~」と言ってくれるに違いない。そんなカネがあればの話だが。
納車待ちが長いのはスポーツカーだけではない。一般的なモデルの中ではトヨタの新型プリウス(243万円~)が一番か。納期が長いのは上位グレードの「A」で、約4~5か月待ち。しかしその下の「S」なら2か月くらいで大丈夫だという。「A」は増産が難しい高容量のリチウムイオン電池を搭載しているためだが、ニッケル水素電池搭載の「S」でも、燃費を含め性能はまったく同じだ。装備の差はあるが、それもオプションでかなり補える。
少量生産のスポーツカーの魅力が“レアもの感”にあるならば、プリウスのような人気量産車は“新しもの感”が重要だ。今から4~5か月も待っていたら、すでに街中が新型プリウスだらけになっている。こういう旬なクルマは一刻も早く手に入れて、優越感を味わった方がいいのではないだろうか。もちろん美女も最新の人気モデルが好きなはず。
申し訳ない、納期最長の大物を忘れていた。トヨタの燃料電池車、MIRAI(723万円)だ。こちらは今注文しても納期は3年以上先。美女も熟女になるほどの長さである。
※週刊ポスト2016年4月29日号