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年収300万円で都心に通えるマイホームを手に入れる方法

 一戸建てでも格安物件が見つけられる。総武本線 「千葉」駅からバス9分「貝塚」バス停下車徒歩3分、土地は143.91平方メートルで建物の延べ床面積82.4平方メートルの一戸建てが790万円。ただし、築39年。容積率は余っているので増築が可能。駐車場も2台分ついている。

「そんな古い住宅、ボロボロで住めないよ」

 そうかもしれない。しかし仮にそうだとしても、リフォームをすればいい。

 例えば、ある不動産の仲介業者が、再販売が目的で先に上げたこの草加のマンションを購入したとしよう。彼らがこのマンションを「フルリフォーム」するために、バス、キッチン、洗面、トイレなどの水回りをすべて取り換えて、なおかつ壁、床、天井を張り替えるための費用はどのくらいだろうか? ズバリ言ってしまうと、おおよそ200万円から300万円だ。多くの人が考えているほど高くはない。

 リフォームの業者を上手に探し出せば、この予算で個人での発注も可能である。

 実は、もっと安く上げることもできる。キッチンやユニットバスなど値が張るものは、ネットやホームセンターで特売品を見つけ出して、施工業者に支給するのだ。壁紙や天井のクロスくらいなら、ホームセンターで購入して自分で張り替えると、さらに割安になる。ホームセンターによっては、そういう「セルフリフォーム教室」を無料で開いているところもあるので、大いに利用すべきだ。

 さらに言えば、ここで示した価格はあくまでも売り主さんの「売却希望額」だ。こういう築古のマンションや一戸建ては、なかなか買い手が見つからない。だから値下げ交渉ができるケースが多い。売り手側からすると「いくらでもいいから早く売ってしまいたい」という気持ちだったりするのだ。そういった場合は大幅な値引きを引き出せたりする。

 マイホームの総予算が1000万円程度なら、年収が300万円の人でも無理なく買える。例えば、800万円の住宅ローンを組んで10年返済にすると、金利1.02%で月々7.1万円の返済額になる。もちろん、ボーナス払いなし。この額は家賃並ではないだろうか。完済した10年後には、完全なマイホーム。家賃もローンも支払わなくてもいい。

 新築マンションの価格は上がっている、とはいえ日本全体では空き家が増えている。実際の需要と供給の関係で価格が決まっている郊外や地方の中古住宅は、ずっと値下がりが続いている。

 マイホームを購入するのなら、わざわざ割高な新築マンションや新築の一戸建てを探す必要はない。特にマンションは200万円から300万円程度の予算で行えるフルリフォームで、住戸内は「新築同然」に変わる。

 自分の収入に対して返済がギリギリの住宅ローンを組むと、人生の破綻を招く場合が多い。また、今の時代は公務員でもない限り35年間も収入が安定しているなどということはあり得ない。住宅ローンは10年程度で組むべきだろう。

※ここで示した物件の例は2016年4月20日現在、民間物件情報サイトで表示されていたもので、現在も販売されていることを保証するものではありません。

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