そして今、新たに「難民」という形で大量のテロリストがヨーロッパに浸透しつつある。 ヨーロッパでは、移民・難民をこれ以上受け入れるべきではないという声が高まっている。
昨年の大晦日には、ドイツのケルンにある広場で北アフリカやシリアから来た難民を中心とする1000人以上がその場にいたドイツ人女性に対し性的暴行を加えたりバッグを盗んだりする事件が起きた。この「ケルン事件」では500人以上の被害者が出たが、同じような事件は、ハンブルク、シュトゥットガルトなどドイツのあちこちで起きている。
これらの事件で、移民に対するドイツ人の国民感情は極めて悪化したが、首相のメルケルは何ら有効な対策を打てていないのが現実だ。ケルン事件に対する捜査もまともに進まず、いまだに難民には甘い顔をしている。
ヨーロッパでは、パリやブリュッセルに続く第3の大規模テロが起きてもおかしくない。そして、直近1年で110万人も入った難民が治安を悪化させているのも事実である。いまやヨーロッパは、テロと犯罪の巣窟になってしまったのだ。
※SAPIO2016年6月号