このような中、博聞新聞網は「権威人士は習主席腹心の劉鶴主任」としたうえで、「次期首相のダークホースに急浮上しつつある」と報じた。
その理由として、同新聞網は「習近平氏が2013年5月にオバマ大統領と会った際、ドニロン米大統領補佐官に傍らの劉氏を指して『あの背の高い男は劉鶴といいます。非常に重要な人物です』と称賛したほか、劉氏は常に習氏の視察に随行し、経済政策でアドバイスしている」と伝えている。
これについて、『習近平の正体』(小学館)の著書もあり、中国情勢に詳しいジャーナリストの相馬勝氏は「現状で党政治局員でもない劉氏が首相に昇格することが難しいが、習氏が劉氏を信頼していることは確かであり、習氏は今後、李氏の経済政策よりも、劉氏のそれを採用する可能性が高いのは間違いない」と指摘する。