見た目に怪しい店は今でも多数存在する。昨年私が訪れた中古ベンツ専門店は、内装がまるで100円ショップ、店員は三代目Jソウルブラザーズ系だった。こんな店でベンツを買って大丈夫なのか? と思って当然だが、意外と大丈夫なのである。なぜなら、ここ10年以内のベンツは、劇的に故障しなくなっているからだ。
2003年から2006年にかけて生産されたベンツは、無理な電子制御化を進めて故障が頻発し多くの悲劇を生んだが、現在の信頼性は「ほぼ国産車並み」。激安ベンツで美女と温泉ドライブを目指すのは、リスクの小さい勝負になっている。
美女が好むベンツのSUVなら、2代目Mクラスがオススメだ。新車価格は800万円台だったが、現在は最安120万円から売られている。さすがに最安車はオススメしないが(笑)、7年落ち7万km以内で200万~300万円のMクラスなら、かなり安心してベンツのブランド力と走りの迫力を味わえるはず。ただ、10年以上経ったクルマはリスクが大きくなるので注意されたし。
人生最後の勝負を、中古ベンツに賭けてみてはいかがだろう?
※週刊ポスト2016年6月10日号