ビジネス

夏のボーナス トヨタ平均11万円UP、日産は100万円超

夏のボーナス戦線も勝ち組と負け組に分かれる

 経団連の調査によれば、大手企業(東証1部上場の従業員500人以上)のボーナスの平均妥結額は92万7415円で昨年比3.74%増。リーマン・ショック前に迫る、8年ぶりの高水準となった。

 そうしたなかで本誌が有名企業100社のボーナスを調査したところ、業種ごとに、あるいは同じ業界のなかでも、大きな差が生まれている実態が見えてきた。とくに好調だったのは、この数年、アベノミクスによる円安で最高益を更新する企業が続出した自動車業界である。

 本誌調査で支給額トップとなったのはトヨタ自動車の148万円。今春のベアは昨年を下回る水準だったものの、ボーナスでは組合員平均で11万円アップと社員に報いた。

 この春に結婚したばかりだというトヨタ自動車の30代前半社員は昨夏から10万円以上支給額がアップしたと満面の笑みを浮かべる。

「今期は入社以来の最高額ですね。夏に予定している新婚旅行の飛行機をアップグレードしようと考えています」

 日産自動車も年間225万5100円という数字で、夏分だけでも100万円をゆうに超える計算だ。ただ、40代前半社員はこんな言い方をする。

「年明けから円高が急激に進み、来年はどうなるかわからない。会社が好調なうちに、ボーナスを頭金の一部にして通勤に便利な場所にマンションを買うつもり」

※週刊ポスト2016年7月1日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン