「年末には2万円まで上昇」「今年中に1万円近辺までの下落もありうる」など、2016年後半の日経平均株価の予想はアナリストの間でも分かれている。波乱の多い日経平均とは対照的に、米国の株価指数「S&P500」は今年の2月以降、堅調に推移している。日本に投資機会がないのなら海外に目を向けてみるべきではないだろうか。
そうしたなかで、S&P500やナスダック100等の株価指数を始め、海外株式、外国債券やコモディティ(商品)といった普段手出ししにくい国内外の金融商品を、売買手数料や為替リスクを気にせず取引できる上、自動売買まで可能なサービスが4月にリリースされ、注目を集めている。ETF(上場投資信託)業界初となる自動売買を可能にした、インヴァスト証券のトライオートETFだ。
トライオートETFの自動売買を使えば、「あまり馴染みのない米国の銘柄」でも「ほったらかし」で運用することができる。その特徴やメリットを解説しよう。
ETFとは、日経平均や東証株価指数(TOPIX)といった様々な指数と連動する投資信託が証券取引所に上場したもの。このETFを1口購入するだけで、指数に組み込まれている全銘柄に分散投資をするのと同じ効果が得られる。日経平均連動のETFなら日経平均を構成する東証1部上場の225銘柄に、TOPIX連動のETFなら、東証1部に上場するすべての銘柄に分散投資するイメージだ。
個別株の取引と異なり、一企業の倒産リスクが収益に及ぼす影響は少なくなるため、リスクを軽減することもできる。また、証券取引所に上場されているので、投資信託ながら、株式と同様にリアルタイムでフレキシブルな取引が可能だ。
つまりトライオートETFの自動売買は、アクセスが難しかった米国市場に上場する様々なETFを取引所が開いている時間、何度も機械的に取引してくれる便利なサービス、ということ。
なかでも大きな特徴な「バイ&ホールドより高い収益も狙える」点だ。
ここに自動売買がバイ&ホールドよりも8倍以上の収益を獲得できたという検証データがある。バイ&ホールドしていた場合、検証期間の約2年で10米ドル分の利益だったが、自動売買の場合、85米ドル分の利益を獲得(画像参照)。
バイ&ホールドを実践する人は、短期の値動きから利益を出そうとせず、中長期的の運用で値上がりを期待し、買ったら「ほったらかし」にしておくパターンが多い。
一方、自動売買の場合、中長期的な運用を目的として、値上がりを期待する銘柄を選ぶまでは同じだが、「短期的な値動き」においても「ほったらかし」で利益を狙えるのが特徴だ。
長期的に値上がり期待がもてる銘柄なら、途中の値動きが激しければ激しいほど、自動売買の運用で収益チャンスが広がるのだ。しかも自動売買は「買い時を考える」ことや「寝る間を惜しんで取引」、「仕事中も移動中も価格を気にする」といった手間や面倒もかからない。
運用スタートまで2ステップなので、特に難しく考えずに始められるトライオートETFの自動売買。まだまだチャンスがありそうな米国株式市場で、さっそく運用を検討してみてはいかがだろう。