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朝型勤務 夜型人間の心身不調を引き起こしかねない

 睡眠はただ身体と心を休めるものだけではないことも、最近の科学で明らかになってきた。たとえば単語を10個記憶する実験で、朝覚えて8時間起きていた後にテストした人と、夜に覚えて8時間睡眠をとったあとにテストした人を比較すると、睡眠した人の方が成績が良いことがわかった。

「つまり記憶は睡眠中に固定される率が高いことがわかりました。人間の脳には毎日いろんな記憶が入ってきます。これをいちいち全て記憶していたらパンクしてしまいますよね。それが最近、寝ている間に脳がその日の出来事のうち大事でないことを刈り取ってしまうことがわかりました。これを『刈り込み』と呼びます。記憶を刈り込むことによって、情報の密度を濃くするんです」

 私は長い原稿を書く場合、締め切り日前に頑張ってとにかく最後まで書き終え、翌日早めに起きて推敲してから編集者に渡すようにしている。これはそうした方が良い結果になる個人的な経験則に基づいているのだが、同業者と話すと同じようなことをしている人が意外と多い。

「それも『刈り込み』を利用しているといえます。いったん寝ることで昼間のいろんな記憶の断片を抱えたままにならないし、疲労感や眠気もとって、それでいて大事な記憶は固定される。理に適っていますよ」

 私の場合は原稿だが、みなさんも大事な企画書や書類作成に「ひと晩寝かして刈り込む作戦」を行ってみてはいかがだろうか。

 あれ? この記事も最後はライフハックみたいになってしまった。ま、こちらは個人の体験ではなく医学的知見からのハックなので、お許しいただきたい。

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