真顔でそう言う社長に口あんぐり。二の句が継げませんでした。その後、たっちーを車の後部座席に乗せてドライブデートしました。ときどきたっちーを気遣う社長。ついていけずに半年で別離。いくら思い入れがあっても、50代半ばでぬいぐるみはおかしいと気づけ!」
香山リカさん(55才)が、こうした50オトコについて解説してくれた。
「50オトコを操縦するには手間暇がかかります。大きなわがままな子供を抱えているようなもので、多くを求めても所詮無理。部分的に求めてみてはどうでしょう。
例えば車が趣味のオトコなら、『買い物に行くのに車を出して』とか言いながら、“うまく使ってやる”くらいの気持ちで応対するのです。
キャンプに凝っているオトコなら、こちらも『たまにはつきあってやるか』、と一緒に楽しもうとするのも手。相手の趣味に興味を持つことで、会話も生まれるかもしれません。
それに、いくら長年連れ添った夫であろうと、『察する』『察してくれる』はほとんど無理。あなたがムッときたのなら、何にムッときたのかを、言葉で伝えねばなりません。
言ったところで『いいんじゃない』『そうなんだ』と反応の薄いオトコに対しては、きちんと内容を仕分けして整理して話すことも大事。『聞いてるの!?』と怒鳴ったところで、『なんだ、ヒステリーか』と誤解されてしまっては目も当てられませんから。
外に目を向けて、ボランティア活動をするとか、観劇するとか、あなた自身が好きなことを見つけると、オトコを客観的に見られて、関係も改善していくかもしれません」
※女性セブン2016年7月7日号