お酒は人生の潤滑油──なんてことをいう人もいるが、お酒が飲めないことで、夫婦関係がギクシャクすることもある。神奈川県在住の地方公務員の酒好き女性Kさん(45才)が、酒を飲めない夫に関する噛みあわないエピソードを告白する。
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うちの近所に開店したファミレスは、全国の銘酒を置いているの。それで私は冷奴と天ぷらと冷酒を注文して、夫はオムライス。そこまではよかったんだけど、私が「冷酒、お代わりしようかな」と言ったとたんよ。
「えーっ、冷酒900円って高くない? オムライスならお腹いっぱいになるけどさ」ってこうよ。
「だから何。じゃあ、私はお酒3杯飲むから、あんたはオムライス、3つ食べれば」と言ったら黙ったけど、とてもお酒を飲む気分じゃない。あれきりお酒がまずくなるから、夫の前では飲んでません。
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お酒が飲めないことが、出世に影響することもあるの? 愛知県の自動車メーカーに勤務する女性Tさん(51才)が下戸夫のエピソード披露する。
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飲めない夫が部下を家に呼んで、ホームパーティーをしたいと言いだしたの。部下はいける口だと言うから、張り切って、キリリと冷えた日本酒にはお刺身。生ビールにはチキン料理とか各種作って出したわよ。
ところが夫はいつもの勢いで片っ端から食べて、空いた器はどんどん片づける。部下はまだ飲んでるのに、もう終わったって感じで、おまんじゅうとか食べだした。
さすがに部下も落ち着かない様子で、飲んでいた水割りのグラスを「ごちそうさまでした」と置いて、2時間で帰って行ったわ。そして二度と来やしない。夫が出世しないわけがよくわかったわ。
※女性セブン2016年7月14日号