英語だったら、1つの文章を少なくとも50回は声に出して読む。数学だったら、1つの問題集を3回は解く。国語だったら、夏目漱石や朝日新聞の天声人語などの名文を書き写す。400字詰め原稿用紙に200枚以上は書いてください。
『とんでもオヤジの「学び革命」』にも出てくる三男・昌則(31才)の友達のオーハラくんは、高3のとき、国語の偏差値が5でした(平均は50)。オヤジは、彼に原稿用紙5000枚分の書き写しをやらせました。結果、浪人はしましたが、彼は志望校の京都大学に合格しました。
ちなみにオーハラくんはサッカー経験者でリフティングなどの反復練習を黙々とやっていた人でした。
この反復練習では、必ず自分のレベルに合った練習をしてください。中学2年生だけど、学力がそのレベルに達していなかったら、中1の問題集から始めてもまったく問題はありません。
そうして反復練習を繰り返した後には、総合演習に臨んでください。つまり、テストですね。テストは、いい点数をとるために行うものではありません。自分のできないところ、わかっていないところを発見するための装置です。
だから「×」がついていたら、成長のチャンスです。なぜこれは×がついてしまったのか─とことん分析してください。例えば、英語だったら「単語の意味はわかるけど、スペルがきちんと書けないことが多い」など、そこまで分析する。
そして、再び反復練習に戻って、ある程度したら、またテストに挑戦する。これが、私のすすめる勉強のやり方です。
※女性セブン2016年7月14日号