4歳牡馬のマウントハレアカラは今年1月の初日の出賞(1000万以下、M・デムーロ騎乗)を勝って準オープンに昇級しました。

 しかし、昇級後の3戦を勝ち切れず(アレキサンドライトS・6着、甲南S・2着、梅田S・3着)、1000万条件に降級して7月16日の中京のインディアトロフィー(ダート1900メートル、M・デムーロ騎乗)へ。

 1600万下で勝ち負けを競った力があり、1番人気であっさり勝つかと思われたものの、そう簡単ではなかった。2番人気の馬に煽られるように4コーナー手前で先頭に立ちましたが、最後は6番人気のスマートラファレルにかわされて2着。悔しい競馬でした。

 マウントハレアカラにとって、ここが正念場。「クラス慣れ」をせず、力を出し切って欲しいものです。

●すみい・かつひこ/1964年石川県生まれ。中尾謙太郎厩舎、松田国英厩舎の調教助手を経て2000年に調教師免許取得。2001年に開業、以後15年で中央GI勝利数23は歴代2位、現役では1位。ヴィクトワールピサでドバイワールドカップ、シーザリオでアメリカンオークスを勝つなど海外でも活躍。引退馬のセカンドキャリア支援、馬文化普及、障害者乗馬などにも尽力している。引退した管理馬はほかにカネヒキリ、ウオッカ、エピファネイア、ラキシス、サンビスタなど。

※週刊ポスト2016年8月19・26日号

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