実はこのポイントカード問題、会員カードやスマホ会員登録など、さまざまなバリエーションで人々をイラつかせている。元公務員の男性(71)は、こんな体験をしたと話す。
「先日、家内に頼まれてスーパーに行き、120円の豆腐を買ってレジに並ぶと、『会員カードをお持ちですか? 会員以外はレジ袋1枚5円いただきます』と。『持っていないが、家内が会員だと思う』と言っても、『ダメです』。豆腐を手に乗せて家まで帰るわけにはいかないから、5円払って大きな袋に豆腐一つだけ入れて帰りました」
ただし、店側からすれば「お得なサービス」を紹介しているのだから悪気はない。この問題を解決する方法はないものか。
そのために新たな試みを始めた店がある。東京堂書店では、2012年から「ポイントカード要りませんカード」を置いているというのだ。
「ポイントカードは要らないよ、というお客様もいらっしゃるかと思いますので、レジの目につくところに置くことにしました」(東京堂書店神田神保町店)
なんと画期的なアイデア! と思いきや、実際に使う人はほとんどいないという。これも“カードを出す”行為になってしまい、本末転倒だからだろうか。
冒頭の勝谷誠彦氏に尋ねると、さらに大胆な改善法を提案した。
「『ポイントカード言うな! うるせえ!』というステッカーを作ってですね、みんなに配って胸に貼るのはどうか。そうだ、ポストさんの付録にするといいでしょう(笑い)」
そこまでしますか!
※週刊ポスト2016年9月16・23日号