国内
2016.09.15 07:00 SAPIO
赤旗 優秀な記者は自分で記事を書かないから信用される

元参議院議員の筆坂秀世氏
野党共闘路線で、再び存在感を示し始めた日本共産党。その機関紙である「しんぶん赤旗」は、報道面では、各地に張り巡らした特異な諜報網によって、数々のスクープを報じてきた。18歳で共産党入りし、2005年の離党まで共産党No.4として辣腕をふるった筆坂秀世氏(元参議院議員)と、ジャーナリストとして赤旗と関わり、先般の都知事選では共産党と対峙した上杉隆氏が、赤旗の「諜報力」について語りあった。
筆坂:僕が共産党に入党したのは、三和銀行員時代に先輩から「これを読め」と赤旗を勧められたことがきっかけです。入党後は「党勢拡大のため、新聞を増やせ」と命じられ、ひたすら赤旗の拡大に奔走しました。意気込んで革命政党に入ったはずが、新聞の拡張員になったようでしたね(苦笑)。
上杉:わかります。長崎の電電公社に勤めていた僕のおじも共産党員で、多額の寄付の他に拡販のため赤旗をひとりで10部購読していましたから。
筆坂:レーニン以来、世界中の共産党は機関紙活動を重視しています。日本共産党も赤旗の普及が国会議員を増やし、やがて与党として政権参加する基盤になるという考えに固執しています。
その一方で赤旗は、「調査の共産党」を支えています。田中金脈事件をはじめ、独自の調査で次々と疑惑を暴露してきました。
上杉:僕もジャーナリスト時代、赤旗の記事から取材のヒントを得ることは多々ありました。赤旗は、大手紙のように「関係者によると」とごまかすことなく取材源を実名で書く。報道をトレースしやすいから、後のスクープに繋がることもあった。
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