『クックパー クッキングシート』を作っている旭化成ホームプロダクツ株式会社の担当者によると、
「当社の製品はシリコーン樹脂加工高密度耐油紙と言われる紙で、熱に強く油や汁を通しませんが、蒸気を適度に通すのが特徴です。それで食材を包んで電子レンジ加熱してもべちゃつかずにふっくら蒸し上がるのです」(広報担当者)
ようはカップ焼きそばと同じ原理なのだが、蒸気を適度に逃す分だけ、べちゃつかないことになる。
同社は2000年ごろにこのレシピを開発していたそうだが、「火を使って料理したくない夏に人気のレシピ」という。
『リード クッキングシート』を作っているライオン株式会社でも、
「最近はネットで『お一人さま料理』として紹介されることが出てきました」
という。
面白いことに両社とも、社内でファンを獲得していることである。
「当社の単身赴任の男性営業課長がクックパー包みの豚キムチやきそばにはまって、男性部下に勧めたのをきっかけに、一時期その営業所で人気になっていました」(旭化成ホームプロダクツ)
「担当者は、市販の焼きそばなどでよく作るそうです。カット野菜と蒸し麺を一緒につつんで3~4分ぐらい加熱して、粉末のソースをからめて食べると、フライパンも使いませんし、お皿も汚れないので後片付けが簡単だそうです」(ライオン)
そうそう。このレシピは料理下手な不器用な中年男性でも作れるし、シートのまま食べれば油汚れの洗いモノがでないのも助かるのだ。