国際情報

朴槿恵大統領 崔容疑者と離れたくない気持ちが舌先に?

崔容疑者に対してまだ未練が…?

 経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人をピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は絶体絶命の韓国・朴槿恵大統領の精神状態を考察。

 * * *
 権力抗争や嫉妬渦巻く人間関係を描いた韓流ドラマの上を行く事件に、韓国が揺れている。

 主役は朴正熙大統領の娘で、朴槿恵(パク・クネ)大統領。そして、もう一人の主役は、宗教家崔太敏氏の娘で、朴大統領の親友である実業家の崔順実(チェ・スンシル)容疑者。

 脇役で出てきたのは元首席秘書官に、秘書室長だった崔容疑者の元夫や愛人、大統領官邸の青瓦台で働いていた崔容疑者の元トレーナーなど彼女の息のかかった人間たち。

 機密情報の漏えいや国政介入疑惑に始まり、財団設立に大企業からの寄付に資金流用、崔容疑者の三角関係からその娘の不正入学まで、ありとあらゆるスキャンダルが盛りだくさんなのだ。

 一国の大統領が宗教家親子に傾倒していたというだけで危ない匂いが漂うが、崔容疑者が青瓦台に自由に出入りし、国政に関わったかもしれないというのだから、マインドコントロールにかかっているのでは?と、誰もが疑いたくなるのも無理はない。

 マインドコントロールを受けた人の目は、生気を失い表情が乏しい。アメリカの文献では「サメのように死んだ目」と表現されていると、岡田尊司氏著『マインドコントロール』に書かれている。

 だけど、マインドコントロールを受けた人が、いつもそんな目をしているわけではない。普段は幸せそうだという。特にそういう反応を示すのは、家族と思っている人たちや信念を否定されたり、攻撃してくる存在に対してらしい。

 サメのように死んだ目って、どんな目…?と思いつつ、朴大統領が国民に謝罪した9分間の談話を見た。確かに生気がなく表情に乏しいが、謝罪会見では仕方あるまい。やや腫れぼったいまぶたは、会見前日、号泣したせいらしい。

 安倍首相と会見した時の朴大統領は、反日のせいか総じて無表情だけど、どこか嫌悪感を含んだきつい目をしていた。それが今回の談話では、ややむくんだまぶたの奥で、瞳が悲しげというより、感情が抜け落ちたように暗く沈んでいる。

 生気のない暗い目は、「すべての縁を断ってきたが、今後はわずかな縁も断っていく」と孤立無援を宣言したように、誰からも心を閉ざそうとしているのを表しているようだ。

 談話中、朴大統領はたった一度だけ、唇をしっかと結んだ後、下唇を舐めるかのように、ほんのわずかだけ舌先を出し、唇の間にはさんだ。それは冒頭、崔容疑者の事件について謝罪し、「特定の個人について、数々の違法行為を犯したことは、あまりにも残念で痛ましい思い」と述べた時だ。

 人はストレスを感じると、口が渇くため唇を舐めやすい。不安や動揺、緊張が強くなると、気持ちを落ち着かせようと、無意識のうちに唇を舐めることも多い。

 加えて、それを受け入れたくない、拒みたいという気持ちが、心の底のどこかにある場合、その潜在意識が舌先を唇にはさむという仕草になって出てくることがある。

 朴大統領にとって、崔容疑者が逮捕されたのは、事実として理解していても精神的には受け入れ難く、国民を失望されたことより、残念で痛ましいことなのだろうか…と、勘繰りたくなってしまう。

関連記事

トピックス

店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
成田きんさんの息子・幸男さん
【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」
週刊ポスト
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン