遠藤さんの愛車は、ドイツ製のHobby660WFU。全長8.9mもある大型のもので、居住空間は約10畳。家族は妻と長女、そして犬と猫各1匹。リビング、キッチン、ベッドルームとトイレ完備で、暮らすには充分だ。
さらに遠藤さんのすごいところがもうひとつある。現場勤務から引退し、自宅で暮らせるようになった今も、キャンピングカーで暮らしているのである。現役時代同様、お風呂、洗濯、食事は自宅で済ませる。また、趣味のオーディオルームも自宅にあるので、さすがに音楽は自宅で楽しむ。
「でも、住み慣れたせいか、むしろ自宅よりもキャンピングカーのほうが居心地はいい。夜は間接照明の下でのんびり晩酌して、そのまま眠ります」(遠藤さん)
ドラえもんの「どこでもドア」ならぬ「どこでもわが家」。どこかへ遊びに行くときもトレーラーを引っ張っていく。クルマを停めたところが今日の寝床。満点の星空、森のマイナスイオンに包まれての目覚めも思いのままだ。
■取材・文/渡部竜生(キャンピングカージャーナリスト)
※女性セブン2016年11月24日号