世のオバサマ方が美しく健康に生きていくために、ファッションプロデューサーの植松晃士さんがアドバイス! 今回はSNSのマナーについて語る。
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皆さま、ご機嫌よう!
今回は、改めて感じた写真の恐怖について、お話しいたします。先日、ちょっとしたイベントというか、お食事会に出席しました。総勢40人ほどの会で、SNSにはメンバー限定のグループもできていたんです。
ご存じかと思いますが、SNSは、招待された人だけがインターネットやスマホで閲覧できる仕組みです。会場の情報や参加メンバーがわかるので、使い方しだいではとても便利。ただし、ここに落とし穴があるんですよ。
お食事会の後、ある女性が「先日はありがとうございました。楽しかったですね」というコメントとともに、グループに数枚の写真をアップしたんです。
で、これを皮切りに参加者が次々と、雪崩を打ったように写真を投稿。もちろん、皆さん気を利かせて、半目とか変な表情の写真を載せたりはしませんよ。とはいえ何の加工もしていない、無防備な自分の写真が続々と公開されていくのを見て、私は強いショックを受けてしまったのです(涙)。
「これがありのままのアナタよ」と言われればそれまでなのですが。
でもね、写真なんてスマホのアプリで簡単に2割増し、3割増しに美しく撮れる昨今。盛りすぎて原形をとどめていないような写真は論外として、「ほんの少し、目の下のクマを消したいだけなの。ほうれい線を目立たなくしたいの」と思うのは、自然な気持ちだと思いませんか?
しかも私のスマホはカメラを起動すると同時にアプリが美顔モードを選択してくれる設定になっています。ここしばらく素の私を目にしていなかったので、その“差”に愕然としました。