ライフ

高血圧対策 小腹がすいたとき最適なお菓子とは

血圧を下げたいなら何を食べる?

 高血圧予防の両輪といえば運動と食事だが、小腹がすいたとき、無意識につまんでいるそのお菓子も血圧を左右する。イシハラクリニック院長・石原結實医師の解説。

「血圧を下げたいならチョコレートを選びましょう。糖分を摂るとリラックスできて副交感神経が優位になるだけでなく、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールやカリウムが血圧を下げてくれます」

 チョコレートの降圧効果を実証した論文がある。愛知学院大、株式会社明治、愛知県蒲郡市が共同で行なった「チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究」によれば、347人に1日25グラムのチョコレートを4週間摂取させたところ、平均で145.6mmHgだった上の血圧が139.74mmHgまで下がったという。

 一方で摂取カロリーが気になるところだが、同研究ではメタボリックシンドロームにつながる体重増加は見られなかった。

 ストレッチで筋肉をほぐすと血圧が下がるといわれている。その際には下半身を重点的に伸ばすと効果的だ。

「たった5分でも膝の曲げ伸ばしや足首を回すだけで降圧効果があります。とくに、ふくらはぎは“第二の心臓”といわれ、下半身に溜まった血液を心臓に押し返すポンプの役割を果たす重要な筋肉。足首を回すことでふくらはぎの血行をよくすることが降圧につながります」(石原医師)

 自宅のリビングでくつろいでいるときの過ごし方も血圧に大きな影響を与える。

「ソファにただ座るより、横になったほうが血圧は低くなる。20mmHg程度下がる人もいるといわれています。脳と心臓が同じ高さになるので、血圧を上げなくても血液が脳に届くようになるからです。また、横になるとリラックスする人が多いですから、副交感神経が優位になり、こちらも降圧に寄与します」(石原医師)

 川崎医療福祉大学の西本哲也教授らが2003年に発表した論文「姿勢が健常成人の血圧変動に及ぼす影響」によれば、立った状態で平均血圧が113mmHgだった人たちが椅子に座っても血圧は変わらなかったが、横になった場合には上の血圧が6mmHg低下したという。

※週刊ポスト2016年12月16日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
民放ドラマ初主演の俳優・磯村勇斗
《ムッチ先輩から1年》磯村勇斗が32歳の今「民放ドラマ初主演」の理由 “特撮ヒーロー出身のイケメン俳優”から脱却も
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン