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Xmasコンビニチキン商戦 セブンが「ななチキ」参入で激化

ミニストップの新しい骨付き「極旨チキン」


 そして、第2に「少人数向け まとめ買いの強化」。言うまでもなく、クリスマス連休で増えるパーティー需要を意識したものだが、今年は大勢ではなく、少人数向けのメニューが増えた。

 ファミリーマートは昨年、大勢が集まるパーティーを想定し、10個セットを中心に展開したが、今年は“おうち楽しいクリスマス”と題して、少人数用のセット商品を強化した。

「今年の予約販売は、プレチキ6個セット・ファミチキ6個セットと、2~3人の少人数で楽しんでいただけるメニューが特に人気です」(同社広報担当者)

 今や、一人暮らし世帯(1366万2000世帯)と夫婦のみ世帯(1174万8000世帯)で全世帯の過半数を超える(厚生労働省調べ「国民生活基礎調査」平成26年)。こうしたトレンドに反応した販促戦略が、セットメニューに現れてきた。

 さて、いよいよ各社のイチオシチキンを見ていきたい。

 まずは初登場、セブンの「ななチキ」(298円)。他チェーンの骨つきチキンより値段が高いが、サイズが大きめ。持った瞬間、ずしっとくる肉の迫力は、“ハレの日チキン”と呼ぶにふさわしい。

 11種類のオリジナルスパイスを皮・衣・肉の三段階で仕込み、じっくり揚げたジューシーさがウリ。隠し味の藻塩がほどよく利いていて、ごはんのおかずにもなりそうなまろやかな風味だ。

 セブンは昨年も、骨つきチキンは出していた。だが、定番ゆえにあまり話題にならなかった印象がある。それを今年、「女性客も増えているから」と、味つけ、製法など全面的に見直し「ななチキ」とかわいく命名してブランディング。まとめ買い用にスタイリッシュな赤い箱まで独自開発するなど、並々ならぬ気合が感じられる。

 12月に刷新したファミリーマートの「プレミアムチキン」(198円)も“変わった感”が大きい。12種の独自のスパイス、ハーブの配合比率を見直し、より香り高く深い風味が増した。また、肉のカット方法を変えたことで、鶏肉のふんわりとしたボリュームがアップ。身のほぐれ感がよくなったので、ガブッと豪快にほおばるのがおすすめだ。

「12月1日からサークルK・サンクスでも、刷新したプレミアムチキンの販売をスタートしました」(ファミリーマート広報担当者)

 と、販売店舗数が一気に6000店舗以上増えたことがどう商戦に響くのか、注目したいところ。その他、定番の骨なし「ファミチキ」(180円)に加え、しょうゆやみりんで味付けた「照り焼きチキンステーキ」(220円)と新商品も登場。こちらも気合い十分だ。

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