女性セブンのアラカン名物記者“オバ記者”こと野原広子が、世の中の様々な出来事に怒りをぶつける! 今回はSNSをぶった斬ります。
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ああ、やだやだって、SNSの話よ。会って話をしている間中、タブレットを手離さない友達がいるの。「安くてうまい店を見つけた」と言うから身を乗り出すと、「待って」とさっそく人差し指で画面をはじく。
それを話題が変わるたびに繰り返すの。画像がすぐに出るならいいよ。5分、6分、7分。こっちは指先を見つめてただ待つだけ。
それでも「何なの! 人、バカにして」と怒らないのがお作法。スマホを操作していると、画面に吸い込まれるのは当たり前なんだって。
◆何を食べた、どこに行ったと自慢たらたらのフェイスブック
先日、ひと世代下の女たち数人でお茶した時のこと。いっさい会話に入らないでスマホをいじっている人がいる。
人がスマホをしているときは、見て見ぬふりするのが「ふつう」。不愉快に思うほうがおかしいんだってさ。
それから、これ言うと友達をなくしそうだけど、フェイスブックがやだ。どこで何を食べた、どこに行ってきた、こんなもの買ったと写真つきで自慢話。それを広い心で『いいね!』と言わせられる身にもなってみ。
ただでさえ、年とともに浮世の義理が重たくなってくるのに、パソコンの中まで義理に追っかけられたくないわよ。
案の定、トラブルのもとにもなっているらしいね。『夫がリストラ。お先真っ暗』という書き込みに、『いいね!』をしてしまった、くらいはご愛敬。
友人のK子は、仲よくしていたママ友と行き違いがあった。で、会って話し合いの末、「お互いさま」と笑って仲直りしたのに、次の日、フェイスブックで友達から“削除”されていたんだって。
それでもブログ、インスタグラム、ツイッター、ライン。50才以下の知り合いに聞いたら、どれかはしているんだよ。そのうちいちばんの落ち目がツイッター。「140文字でけんかしたりしてバカみたい」と愛想をつかした人も多かったみたい。
◆小鳥のつぶやき、ツイッターの中に猛禽類が入って大暴れ