フィッシング詐欺など、あとを絶たないネット犯罪。自分の個人情報を守るのは自分しかないと心得ておこう。詐欺サイトに騙されないために知っておきたいポイントを5つ解説!
◆銀行が提供するワンタイムパスワードを活用する
銀行も不正送金を防ぐため、最近はワンタイムパスワードを導入しているところが多い。
「ワンタイムパスワードというのは、一度だけ使えるパスワードのこと。銀行が発行する電卓のような形をしたカードか、スマホアプリ上に毎回、違ったパスワードが表示され、それを銀行のオンラインサービスの画面に入力すると送金することができるというもの。いずれも本人しか持てないカードやスマホに表示された数字を打ち込むので、第三者の不正アクセスを防ぐことができます」(フィッシング対策協議会の山本健太郎さん、以下「」内同)
大手銀行のほとんどが無料でこのサービスを実施している。
◆パスワードは使い回さない
以前からいわれていることだが、1つのパスワードを複数のオンラインサービスで使い回すのは非常に危険だ。
「フィッシング詐欺に限らず、パスワードの使い回しは個人情報の漏洩や不正送金など、さまざまなリスクのもと。これなら大丈夫だろうと思っていても、ネット犯罪者は簡単に見破ってしまうので、パスワードは、定期的に変更しましょう」
覚えやすいからと家族やペット、好きな芸能人の誕生日などは見破られる危険性大。まったく関係のない英数文字の組み合わせを心がけ、数か月に1度は見直そう。
◆ウイルスに感染したらパソコンの初期化を
フィッシングメールについていた添付ファイルを開き、ウイルスに感染してしまったら、どう対処すべきだろうか。
「最終手段ではありますが、一度、パソコンを初期化した方がいいでしょう。理由は、二度あることは三度あるから。今回、偽メールに気づかず開いてしまったということは、過去にも同じことをしている可能性も高く、すでにいろんなウイルスに感染しているかもしれません。データのバックアップをしてから、パソコンを初期化して仕切り直した方が安全です」
◆ネットショッピングはプリペイドで支払う
クレジットカードの不正利用を防ぐために、ネットでの買い物を、プリペイドカードで行うと、リスクは軽減される。
「プリペイドカードは入金した金額のみしか使えないので、カード番号やパスワードを盗まれたとしても、被害金額は最小限にとどめられます」
とはいえ、大きな金額だと痛みも大きくなるので、一定金額をこまめにチャージする習慣をつけておくとよい。
◆引っかかったかも? と思ったらすぐに報告を。
もしもフィッシング詐欺に引っかかってしまったら、どこに連絡すればいいのか?
「クレジットカード会社や銀行の相談窓口に電話をすると対処方法を教えてくれます。クレジットカードは覚えのない不正利用は請求されないので、早めの連絡を。また、警視庁もサイバー犯罪相談窓口を設けているので、左囲みを参考に、連絡先を目のつくところに書いて貼っておきましょう」
もはや生活の一部と化しているネットだけに、対策は万全にしておこう。
※女性セブン2017年2月2日号