芸能

ビートたけし 「18歳に選挙権なら少年法はいらない」

「18歳は都合のいい票田と見なされただけ」とたけし氏

 昨年から選挙権の年齢が20歳以上から18歳以上に引き下げられた。これをきっかけに10代の有権者が政治に関心を持つことが期待されているが、昨夏の参院選でも10代の投票率は45.5%にとどまっている。この現状について、ビートたけし氏は著書『テレビじゃ言えない』(小学館新書)でこう語っている。

 * * *
 オイラは、この「18歳選挙権」が決まる前、まだ話題が出始めたばかりの頃からずっと「それなら18歳以上を少年法で守る必要はない」って言い続けてきた。「選挙権がある」ってことは、「成人である」ってことと同義だと思うからね。

 18歳でも国や社会の未来を決める責任を負えるっていうんだから、それなら刑罰の上でだって大人扱いしてやらないとウソだろってね。「自分の責任は自分で取る」ってことを叩き込まないと、選挙権を持ったって投票行動は適当になる」って言ったんだ。やっぱりその通りになったと思う。

 この「18歳に選挙権はいらねえ」って意見を、当事者である10代はどう思うんだろうか。「ジジイ、ふざけるんじゃねえ」って反発するんだろうか。それならまだ元気があっていいけど、想像するに「別にそんなのどうだっていいよ」って意見のほうが多い気がする。

 本来なら、オイラが言ったような「少年法で10代を守る必要はない」って意見は、当事者である未成年の有権者のほうから出てこなきゃいけないんだよ。

 勝手に選挙権を与えられて、その一方で犯罪をしても今まで通り“少年”として守られる状態ってのは、結局のところ、国つまり大人たちから「ガキ扱い」されてるってことだからね。いつの時代も、若者ってのは大人から見下されていることに敏感じゃなきゃダメだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

万博で身につけた”天然うるし珠イヤリング“(2025年8月23日、撮影/JMPA)
《“佳子さま売れ”のなぜ?》2990円ニット、5500円イヤリング…プチプラで華やかに見せるファッションリーダーぶり
NEWSポストセブン
次の首相の後任はどうなるのか(時事通信フォト)
《自民党総裁有力候補に党内から不安》高市早苗氏は「右過ぎて参政党と連立なんてことも言い出しかねない」、小泉進次郎氏は「中身の薄さはいかんともしがたい」の評
NEWSポストセブン
阪神の中野拓夢(時事通信フォト)
《阪神優勝の立役者》選手会長・中野拓夢を献身的に支える“3歳年上のインスタグラマー妻”が貫く「徹底した配慮」
NEWSポストセブン
9年の濃厚な女優人生を駆け抜けた夏目雅子さん(撮影/田川清美)
《没後40年・夏目雅子さんを偲ぶ》永遠の「原石」として記憶に刻まれた女優 『瀬戸内少年野球団』での天真爛漫さは「技巧では決して表現できない境地」
週刊ポスト
朝比ライオさん
《マルチ2世家族の壮絶な実態》「母は姉の制服を切り刻み…」「包丁を手に『アンタを殺して私も死ぬ』と」京大合格も就職も母の“アップへの成果報告”に利用された
NEWSポストセブン
チームには多くの不安材料が
《大谷翔平のポストシーズンに不安材料》ドジャースで深刻な「セットアッパー&クローザー不足」、大谷をクローザーで起用するプランもあるか
週刊ポスト
ブリトニー・スピアーズ(時事通信フォト)
《ブリトニー・スピアーズの現在》“スケ感がスゴい”レオタード姿を公開…腰をくねらせ胸元をさすって踊る様子に「誰か助けてあげられないか?」とファンが心配 
NEWSポストセブン
政権の命運を握る存在に(時事通信フォト)
《岸田文雄・前首相の奸計》「加藤の乱」から学んだ倒閣運動 石破降ろしの汚れ役は旧安倍派や麻生派にやらせ、自らはキャスティングボートを握った
週刊ポスト
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《不倫報道で沈黙続ける北島康介》元ボーカル妻が過ごす「いつも通りの日常」SNSで垣間見えた“現在の夫婦関係”
NEWSポストセブン
秋篠宮家の長男・悠仁さまの成年式が行われた(2025年9月6日、写真/宮内庁提供)
《凜々しきお姿》成年式に臨まれた悠仁さま 筑波大では「やどかり祭」でご友人とベビーカステラを販売、自転車で構内を移動する充実したキャンパスライフ
NEWSポストセブン
自身のYouTubeで新居のルームツアー動画を公開した板野友美(YouTubeより)
《超高級バッグ90個ズラリ!》板野友美「家賃110万円マンション」「エルメス、シャネル」超絶な財力の源泉となった“経営するブランドのパワー” 専門家は「20~30代の支持」と指摘
NEWSポストセブン
志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン